英中銀総裁:来春には利上げ開始する公算-賃金上昇は加速へ

イングランド銀行(英中央銀行)は 来春には利上げを開始する公算だと、カーニー総裁が述べた。景気の勢 いが増すにつれて賃金上昇が加速するとの見通しを示した。

総裁は英労働組合会議の年次総会で講演し「金利が市場の予想通り に、春までには上がり始めその後は非常に緩やかに上昇するのであれ ば」インフレ率は目標である2%に達し120万人の雇用が創出されるだ ろうと言明。「つまり、中銀は責務を果たすことになる」と続けた。

リバプールでの講演のテーマは「英国には賃上げが必要」。賃金上 昇圧力を示す正式な指標はまだ弱いものの、「向こう数四半期で緩やか に加速することを示唆する幾つかの先行指標がある」と総裁は述べた。

今年の英経済成長率が主要7カ国中で最高となる見込みの中で、中 銀当局者らは労働市場と賃金を利上げ議論の中心に据えている。政策金 利は現在、過去最低の0.5%。

インフレ率は7カ月連続で中銀の目標を下回っているが、「景気拡 大の進展に伴って用心深く利上げをしていかなければ、インフレに関し て穏やかな環境は続かない」と総裁は指摘。「景気回復はあらゆる予想 を上回り、勢いがある」と述べ、金利を正常化する時期は「近づきつつ ある。金利上昇が始まると考えてよい」と言明した。

スコットランド住民投票についての世論調査で独立賛成派が初めて 優位に立ったことを受け、投資家は初回利上げ時期の予想を先送りし た。先物市場は現在、来年7月までの0.25ポイント利上げを織り込んで いる。先月初めには2月が予想されていた。

金融政策委員会(MPC)は新年入り前後の一連の賃金交渉と新規 採用者の賃金の動向を、「幅広い賃金上昇圧力」の指標になり得るもの として注視するとカーニー総裁は述べた。現在のところ、中銀が国内総 生産(GDP)の1%程度と見積もる経済のスラック(たるみ)が存在 し、利上げを遅らせることの根拠になっている。

総裁は「経済全体で、賃金の伸びは生産性向上ペースとほとんど変 わらない」とし、単位労働コストは「インフレ目標達成に必要なペース で上昇しておらず、持続可能な雇用水準に達するにはまだ時間がかかる ことを示唆している」と分析した。

原題:Carney Says U.K. Rate to Rise by Spring 2015 as Wages Recover(抜粋)

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