海外に住む中国人を狙え-世界事業拡大目指すアリババの戦略

中国の電子商取引会社アリババ・グ ループ・ホールディングは口コミと広告を組み合わせ、シンガポールか らサンフランシスコに至る中国以外の世界各地に住む中国人や中華系住 民に狙いを定めている。世界での事業拡大を加速させるためだ。

米史上最大となる公算の大きい新規株式公開(IPO)を控え、投 資家会合を今週開いているアリババは、同社のオンライン市場「淘宝」 を通じ、パイナップルケーキや2輪車用ブレーキパッドなど見つけるの が難しい商品を割安な価格で提供することで海外に住む中国人を引き付 けている。

サンフランシスコに住むウェブデザイナー、サム・ヌンさん(33) は、淘宝で「何でも買っている。すごく安いから」と話す。自動車用品 や韓国ブランドの衣料品を購入するヌンさんは淘宝を友人から教えても らった。

アリババの成功は人口13億5000万人を抱える中国での事業を通じ達 成された。創業者の馬雲(ジャック・マ)会長は、海外に住む中国人の 助けを借り、アジアや欧州、それに同業のアマゾン・ドット・コムやe ベイの縄張りである米国の幅広い顧客層を取り込むことを狙っている。

アイビイ経営学大学院(カナダ)のニラジ・ダワー教授(マーケテ ィング)は、「アリババが海外の中国人を狙った戦略を採用しているの なら賢明だ。ブランドを一から築き上げる必要はない。世界的プレーヤ ーになるためには、いずれは中国以外の市場に参入する必要がある」と 述べた。

アリババの広報担当者、施致瑀(フローレンス・シー)氏はIPO 前の制約を理由に挙げ、同社の海外計画についてのコメントを控えた。

--取材協力:黄恂恂、Adam Satariano、Ilya Khrennikov.

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