楽天:米社の全株を1000億円で取得、事業モデルを世界展開へ

楽天は米ネット通販関連会社のイー ベイツの全株式を、総額約10億ドル(約1000億円)の現金で取得すると 発表した。同社の持つキャッシュバック(現金還元)の仕組みなどを吸 収し、海外通販事業の強化につなげる。

三木谷浩史会長兼社長は、都内の会見で「単純にアメリカでキャッ シュバックのサイトを始めたということではなくて、このモデルは世界 でも展開できると思っている」と話した。イーベイツのビジネスモデル を他国市場でも活用し、楽天の流通総額に占める海外比率を現在の6% から2020年過ぎには50%まで引き上げる方針を示した。

楽天はこれまでにも買収を通じて海外展開を加速させてきた。今年 3月には音声通話やメッセージサービスのアプリを展開するバイバー・ メディアを約9億ドルで買収。他に米動画サービスの「Viki(ヴィ キ)」やカナダの電子書籍会社コボを買収している。

開示資料によると、「会員ビジネスを基盤としている点」で、イー ベイツは「楽天のビジネスモデルと親和性が高い」と考えており、「両 社の統合により、消費者にとって非常に魅力的で革新的な、ポイントプ ログラムを中核とした会員制マーケットプレイス」が誕生するという。

サンフランシスコに拠点を置くイーベイツは1999年に設立。自社ウ ェブサイトを経由して、取引関係のあるネット通販サイトで消費者が買 い物をした場合に購入額の一部を小切手などで還元するサービスを展開 している。発表資料によると、ネットワークは2600以上の企業に広がる という。

イーベイツの2013年12月期の売上高は1億6739万ドルで、営業利益 は1367万ドル、純利益は782万ドルだった。発表によると、株式の譲渡 実行日は10月に予定されている。

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