欧州債:イタリア債下落-ECB資産購入計画の見極めで慎重

8日の欧州債市場ではイタリア国債 が下落し、10年債利回りは前週末に付けた過去最低から上昇した。欧州 中央銀行(ECB)の資産購入計画の詳細を見極めようとする動きが強 まった。

スペイン国債も値下がり。先週はECBが大方の予想に反して利下 げし、民間の証券を購入する計画を発表したことから、ユーロ参加国の 借り入れコストが過去最低に下げていた。ドイツ誌シュピーゲルの7日 の報道によれば、刺激策は計8000億ユーロ規模となる可能性がある。こ の日のドイツ国債は前週末からほぼ変わらず。ゴールドマン・サック ス・グループは年末の独10年債利回りを1.3%と予想し、従来見通し の1.6%から引き下げた。

INGグループのシニア金利ストラテジスト、アレッサンドロ・ジ アンサンティ氏は「ユーロ圏の国債相場を最も大きく揺さぶる要因は引 き続き量的緩和プログラムをめぐる観測だ」と述べた上で、「だが、 ECBはまだ発表していない。こうした不透明感から目先の周辺国債の スプレッドは不安定となるだろう」と続けた。

ロンドン時間午後4時33分現在、イタリア10年債利回りは前週末比 4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.30%。5日に は2.253%と、ブルームバーグが1993年にデータ集計を始めてからの最 低を付けた。同国債(表面利率3.75%、2024年9月償還)利回りはこの 日、0.395下げ113.02。

スペイン10年債利回りは4bp上げ2.09%、同年限のドイツ国債利 回りは2bp上昇し0.94%。

イタリア10年債のドイツ10年債に対する利回り上乗せ幅(スプレッ ド)は2011年4月以降の最小まで縮小した後、138bpに広がった。ジ アンサンティ氏の予想では、年末までに100bp未満に縮小する。

原題:Italian Bonds Fall as Investors Seek Clarity on Asset Purchases(抜粋)

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