世界の景気拡大が史上最長となる理由-モルガン・スタンレー

史上最長の世界経済拡大に備えよ- -。モルガン・スタンレーの国際チーフエコノミスト、ヨアヒム・フェ ルズ氏の見解だ。

リーマン・ブラザーズ・ホールディングス破たん後のリセッション (景気後退)からの回復が最長10年続くと、同氏はみている。その理由 の一つは緩和的な金融政策だ。同氏は7日、一部の中央銀行は大方の予 想よりも長く緩和的政策を続けると予想した。

「今回の景気拡大が始まって既に5年になるが、さらに5年続く可 能性がある」と同氏は書いている。

この見方に織り込まれているのは、良いことばかりとは言えない。 フェルズ氏によれば、世界の金融当局に緩和維持または拡大を促すのは 成長とインフレの弱さだ。同氏は世界の今年の成長率予想を3.1%と、 6月時点の3.2%から下方修正。2015年は3.5%、16年は3.8%と予想し た。

「かつての成長に比べると確かに標準以下で、加速すると予想され るものの標準より低い状態が続くだろう。しかしこれが、景気拡大の期 間を史上最長に伸ばす要素の一つになる」と同氏は指摘。「コップの水 は半分空なのではなく、半分まで満たされている」と述べた。

リーマン破たん以降の景気刺激政策が続くことが史上最長の景気拡 大をもたらす1要素だ。フェルズ氏はそれに加え、世界経済の足並みが そろっていないため世界中が同時に加熱するリスクがないこと、世界的 に経済の余剰能力が大きくインフレ率は多くの中銀が望ましいとする水 準を下回っていることを理由に挙げた。

1970年代半ば以降、世界の景気拡大の持続期間は4-8年で平均は 6年。

原題:Morgan Stanley Sees Decade-Long Global Expansion on Easy Money(抜粋)

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