テスラ:トヨタと新たな協力に向け扉は開いている-マスク氏

電気自動車(EV)メーカーの米テ スラ・モーターズのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、ト ヨタ自動車と将来、新たな協力事業をするかもしれないと述べた。

「今後2、3年して、両社が重要な協力事業をしていても、驚くこ とはないだろう」とマスク氏は8日、都内で記者団に話した。両社が明 確な計画を持っているわけではないが、マスク氏は従来のものよりも大 規模なものを想定しているという。

両社が共同開発した「RAV4」EV版は、販売台数が約2000台に とどまっている。その協力事業以降、両社は別々の方向を歩んできてお り、トヨタはマスク氏が懐疑的な燃料電池自動車(FCV)の投入準備 を進めている。

トヨタ広報担当の酒井良氏は、新たな協力事業に関して「お話でき ることは何もありません」とコメントした。

テスラはEV向け電池の製造コストを削減するため、世界最大規模 のリチウムイオン電池の工場建設を計画している。その工場からは、自 社向けのほか、他社へも電池を供給することは可能だろうと、バークレ イズのアナリスト、ブライアン・ジョンソン氏は指摘する。

「大規模電池工場(ギガファクトリー)はテスラにとって巨額投資 となる。そのため販路は広がるほどいい」とジョンソン氏は話した。 「トヨタと良好な関係を維持することも望ましい」と電話取材に語っ た。

トヨタとは良好な関係

事情に詳しい関係者によると、従来の共同開発車の事業は技術陣の 衝突でうまくいかなかったが、マスク氏は今回、テスラがトヨタと非常 に良好な関係にあると述べた。

テスラは先週、大規模電池工場の建設で米ネバダ州を選んだ。マス ク氏は6月の株主総会で、電池供給問題などから、トヨタと次の協力事 業をするまで1、2年かかるかもしれないと発言している。

テスラはパナソニックに対し、大規模電池工場へ投資してもらい、 より安い電池の供給を目指している。これにより、日本で最低価格 が823万円からのモデルSの一般向け生産を実現する方針だ。

マスク氏は、パナソニックが大規模電池工場に必要な投資の30 -40%を提供してくれると想定していると繰り返した。テスラでは、工 場は2020年までに最大で50億ドル(約5300億円)を要するとみている。

「パナソニックに対しては通常よりも迅速に進めるように後押しを している」とマスク氏は話した。「それが両社にとっていい結果になる だろうと考えている」と語った。

パナソニック広報担当の渡辺やよい氏は電話取材に対し、「リチウ ムイン電池を生産する主要パートナーとしてギガファクトリーに参画し ていく」とコメントした。

原題:Tesla’s Musk Keeps Door Open to Future Projects With Toyota(抜粋)

--取材協力:萩原ゆき、黄恂恂、Alan Ohnsman.

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