NY外為:ドルが上昇、利上げめぐる観測などで-円は下落

ニューヨーク外国為替市場ではドル が上昇。ドル指数は14カ月ぶり高水準を付けた。金融市場が米利上げペ ースを過小評価しているとの観測が広がった。またスコットランド独立 の是非を問う住民投票を18日に控え、逃避需要からもドルは買われた。

ポンドはドルに対し、2013年7月以降で最大の下げ。18日のスコッ トランド住民投票を控えた最新の世論調査で、スコットランド独立賛成 派が半数を超えたことが背景にある。ユーロも対ドルで下落。ユーロは 週間ベースでは先週まで8週連続安となっていた。円は対ドルで2008年 以来の安値を付けた。経済指標を受け、日本経済の回復腰折れの兆候が 強まったことが手掛かり。

USバンク・ウェルス・マネジメント(ミネアポリス)で債券リサ ーチの責任者を務めるジェニファー・ヴェイル氏は、「この日のサンフ ランシスコ連銀のリポートは、(利上げペースに対する)市場参加者の 予想が低い可能性を示唆している」と分析。また「スコットランド独立 の可能性が高まったことを手掛かりにドルは力強さを増しつつある。英 国経済はやや不透明な時期を迎えるかもしれない」と加えた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ドルはユーロに対し前週末 比0.4%高の1ユーロ=1.2895ドル。一時1.2882ドルと、13年7月10日 以来の高値を付けた。円は対ドルで106円03銭。一時1%安の106円09銭 と、08年10月以来の安値に下げた。円は対ユーロで0.5%安の1ユーロ =136円72銭。

GDP下方修正

日本の内閣府が8日発表した4-6月期の国内総生産(GDP)改 定値は、前期比年率7.1%減に下方修正された。ブルームバーグ・ニュ ースによる事前調査の予想中央値は同7%減だった。

ブルームバーグ・ドル・スポット指数は1045.43。一時0.7%高 の1045.79と、13年7月以来の高水準を付けた。

主要7カ国(G7)通貨のボラティリティは上昇したが、なお平均 を下回った。JPモルガン・チェースのG7ボラティリティ指数は6.86 に上昇。過去1年間の平均は7.19%。

サンフランシスコ連銀リポート

サンフランシスコ連銀の研究員がリポートで、金融市場全体で見ら れるボラティリティの低さは、投資家が利上げペースの速さを過小評価 していることを示唆している可能性があると指摘した。

同連銀のシニアエコノミストのジェンズ・クリステンセン氏と金融 調査担当バイスプレジデント、サイモン・クワン氏はリポートで、「調 査と市場の見通し、予測モデルからは米連邦公開市場委員会 (FOMC)参加者よりも一般の人々の方が一段と緩和的な政策を予想 している様子が示されている」と指摘した。

スコットランド

ポンドは主要31通貨中、ドルに対する下落率が最大となった。スコ ットランド独立の是非を問う住民投票を18日に控えた調査会社ユーガブ の世論調査で、賛成派が反対派を今年初めて上回った。

独立賛成派が勝利した場合、イングランド銀行(英中央銀行)はよ り慎重なアプローチを取ると見込まれる。

カナディアン・インペリアル・バンク・オブ・コマース (CIBC)の外国為替戦略の責任者、ジェレミー・ストレッチ氏(ロ ンドン在勤)は「これが単なるテールリスクではなく、はるかに重大な イベントリスクだと市場が捉えていることがはっきりと分かる」と指摘 した。

ポンドは対ドルで1.4%安の1ポンド=1.6104ドル。一時1.6099ド ルと、昨年11月21日以来の安値を付けた。下落率は13年7月以来で最 大。

原題:Dollar Climbs to 14-Month High on Fed Bets, Scotland; Yen Drops(抜粋)

--取材協力:Rachel Evans.

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