イスラム国やエボラ熱は世界危機の兆候-不安定化が加速

現在、国際ニュースの焦点となって いるウクライナやイスラム国、リビア、エボラ出血熱、パレスチナ自治 区ガザ、サイバー攻撃などは、世界情勢において過去ほぼ4世紀で最大 の変革の兆候と言える。

新技術や過去の憎悪、国境線の消滅、同盟関係の崩壊、環境危機、 独立集団の形成などの要素が混ざり合い、世界が相互につながりを増す と同時に不安定化が加速している。このため、米国などの主要国は、国 境や国民、経済を防衛する手法を改めて編み出すことを余儀なくされて いる。

ワシントンの政策団体、アトランティック・カウンシルのブレン ト・スコークロフト国際安全保障センターのバリー・パベル所長は「世 界の以前の状況ではなく、現状を見つめる必要がある」と指摘。「情報 やモノ、人々が移動する国境を越えた多くのネットワークがある。われ われはこれらの構造を依然、国家として捉えているが、国家はそれほど 重要ではない。国家の壁は非常に突破しやすくなっている」と語る。

キッシンジャー元米国務長官やオバマ米大統領は、平和と繁栄への 脅威に対し、より一貫性のある包括的なやり方で攻撃する必要があると 主張しているが、この主張は引き続き強引なものだ。イラクとシリアで 活動するイスラム過激派のイスラム国にどう対処するかについての議論 が示唆するように、協力体制の構築と貧困との戦いという旗印は、それ を声高に主張し強硬策を取るには説得力と政治的アピールに欠ける。

オバマ大統領は先週末、議会指導者らと9日に会合を開き、テロ集 団への対応策について10日に演説を行う予定であることを明らかにし た。

原題:Toxic Stew of New Technology, Old Hatreds Seen in World Crises(抜粋)

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