米株ファンドの資金流入低調-69年以来の好パフォーマンスも

米国株がニクソン政権以降で最長の アウトパフォーマンスとなっているにもかかわらず、株式ファンドへの 資金流入が低調な理由をどう理解すればよいのだろうか。

USトラストのクリス・ハイジー最高投資責任者(CIO)はそれ について、株価のさらなる上値余地を示すサインだと分析する。

5年間の上昇で生み出された株式の価値は約16兆ドル(約1680兆 円)で、米国企業は世界の時価総額の36%を占める。その間、1570億ド ルの資金が米国株に流入した2013年を除き、投資家は懐疑的だった。ハ イジー氏によれば、そうした慎重な態度は08年の金融危機の記憶を反映 したものであり、強気のサインだという。

ハイジー氏は4日、「ファンドへの資金流入は比較的活気薄ではあ るもののプラスになると予想され、長期的にみれば、はるかに持続的で 良好な市場につながるだろう」と語った。

S&P500種株価指数の今年のリターンはMSCIワールド指数 (米国を除く)の6倍近くとなっており、現在の強気相場が始まって以 来、ワールド指数を上回るパフォーマンスが続いている。ワールド指数 はニクソン大統領が就任した1969年を100として算出されており、ブル ームバーグのデータによれば、S&P500種のアウトパフォーマンスは その年以降で最長。

米金融当局の前例のない刺激策や企業の記録的な自社株買いを背景 に、S&P500種は07年の高値を28%上回る水準に達しているが、投資 家は上昇相場に乗ることを渋っている。

ブルームバーグと米投資信託協会(ICI)のデータによれば、8 月はS&P500種が3.8%上昇したにもかかわらず、米国株に投資するフ ァンドから58億ドルが流出した。今年上期に200億ドル近くの資金が流 入した後、2カ月連続の資金流出となった。

原題:S&P 500 Beating World Most Since 1969 Fails to Ignite Fund Flows(抜粋)

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