シンガポールETFに資金流入、強気広がる-割安感が浮上

これまで1年余り避けてきたシンガ ポール市場に対し、資金運用担当者が強気に転じた。モルガン・スタン レーの市場ランキングでは、政治の安定と割安なバリュエーション(株 価評価)がシンガポールを首位に押し上げている。

シンガポールの上場投資信託(ETF)への3カ月間の資金流入 は、マークイットによる2009年の集計開始後の最高になろうとしてい る。マークイットのデータによれば、株式・債券投資家は6月までの5 四半期連続でシンガポールから資金を引き揚げていた。シンガポール株 の指標ストレーツ・タイムズ(ST)指数は2月5日に付けた安値か ら13%反発し、シンガポール国債の年初来リターンはプラス3%だ。

企業利益やコーポレートガバナンス(企業統治)、テクニカル指標 といった目安を活用したモルガン・スタンレーの調査によれば、シンガ ポールは日本を除くアジアおよび新興市場の株式で最も魅力的だ。ハン ガリーやチリ、中国をも上回る。シンガポールの経済成長が4-6月 (第2四半期)に予想より良かったことで、モルガン・スタンレーは同 国の企業が市場コンセンサスを超える利益を上げると予想する。

モルガン・スタンレーのアジア・新興市場担当チーフストラテジス ト、ジョナサン・ガーナー氏(香港在勤)は「かなり力強い成長に向け た環境と利益の上方修正を踏まえれば、シンガポールはいくらか過小評 価されている。政治リスクとコポーレートガバナンスについて、シンガ ポール市場が非常に高い実績を残している事実も好ましい」と述べた。

ブルームバーグがまとめたデータによれば、ST指数は予想株価収 益率(PER)の5年平均に近い取引となっている一方で、米S& P500種株価指数は17%余り上回る水準で推移している。

--取材協力:Jonathan Burgos、Kristine Aquino.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE