米民主議員、インバージョン対策案-20年前にさかのぼり適用

米上院議事運営委員会のシューマー 委員長(民主、ニューヨーク州)は、米企業が本社を税率の低い海外に 移転する「インバージョン」の動きに対抗するため、最長20年前のイン バージョンにさかのぼって、企業が将来受けられる利子控除を制限する 法案の草案をまとめた。

ブルームバーグ・ニュースが草案のコピーを入手した。同案は、イ ンバージョンによって米国での税の支払いを減らそうとする企業に不利 益をもたらすとともに、早期の対策に抵抗を示す共和党を非難する政治 戦略も描く民主党の取り組みの一角となる可能性がある。

シューマー委員長の側近は草案について、確定的なものではなく変 更の可能性があるとした上で、法案提出時期も決まっていないと匿名を 条件に語った。仮に提出された場合でも、与野党対立でこう着状態にあ る議会では審議の難航が必至の情勢だ。

同案は1994年4月17日以降のインバージョンを対象にし、インバー ジョンを行った企業の控除可能な利子額を課税所得の50%から25%に引 き下げる内容。シューマー委員長が先月示した概要を詳細にした。ニュ ーヨークの独立系法人税務コンサルタント、ロバート・ウィレンズ氏 は、オバマ米大統領の年次予算教書でも同様の規定が盛り込まれている 点に言及し、法案の形にまとめられるのは初めてだと説明した。

ウィレンズ氏は7日の電話インタビューで同案に関し、「インバー ジョンの魅力を低下させるのに極めて効果的」で、インバージョンを行 う企業に「非常に深刻かつ即時の影響を及ぼすことになろう」と分析。 「これが政治的声明であることは確かだ」としている。

原題:Schumer Draft Tax Proposal on Inversions Could Reach to 1994 (2)(抜粋)

--取材協力:Zachary R. Mider、Jack Kaskey.

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