債券は上昇、先物限月交代控えて買い優勢-日銀オペ結果も支え

債券相場は上昇。先物限月交代を控 えて買いが優勢となった。日本銀行がきょう実施した国債買い入れオペ の結果も相場を支えた。

長期国債先物市場で中心限月の9月物は前週末比13銭高の146円18 銭で開始し、直後に146円20銭まで上昇した。いったんは146円14銭まで 伸び悩んだが、午後に入ると再び146円20銭まで上昇。終値は寄り付き と同じ146円18銭だった。

9月物は10日に最終売買日を迎えるため、限月交代に向けて売り持 ち高を期先限月に移行する動きが強まっている。9月物と12月物の限月 間スプレッド取引では一時42銭まで拡大。日中売買高は2兆5627億円に 急増した。

マスミューチュアル生命保険運用戦略部の嶋村哲金利統括グループ 長は、今月は国債償還資金の再投資見合いの買いや先物限月交代を控え て相場は支えられやすいと指摘。「8月の米雇用統計で非農業部門雇用 者数は14万2000人増加と微妙な数字。1回だけの統計では判断できな い」との見方も示した。

日本相互証券によると、現物債市場で長期金利の指標となる新発10 年物の335回債利回りは同0.5ベーシスポイント(bp)低い0.53%で開始 し、その後も同水準。20年物の149回債利回りは0.5bp低い1.335%。30 年物の43回債利回りは0.5bp低い1.655%。

メリルリンチ日本証券の大﨑秀一債券ストラテジストは、前週は欧 州中央銀行(ECB)の利下げや米雇用統計で非農業部門雇用者数の市 場予想比下振れと、欧米市場の注目イベントが逆風でなかったことか ら、「朝方の国内債市場で買い安心感が強まった」と説明した。

日銀オペ

日銀が実施した長期国債買い入れオペ3本(総額9000億円)の結果 によると、残存期間1年超3年以下、3年超5年以下、5年超10年以下 の応札倍率は3.15倍、3.99倍、2.50倍と、いずれも前回よりも低下し た。国債市場で売り圧力が弱まっていることが示された。5-10年の落 札利回りは市場実勢を下回った。

財務省はあす9日、30年利付国債入札を実施する。償還日が前回債 より3カ月延びるため、回号は新しくなる。表面利率(クーポン)は前 回債と同じ1.7%となる見込み。発行額は7000億円程度。

今回の30年債入札についうて、マスミューチュアル生命の嶋村氏は 「金利水準は物足りないが、新発債の44回号になるので需要が見込ま れ、無難に消化される見通し」と話した。

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