7月経常収支、2カ月ぶりに黒字-貿易は赤字、所得収支下支え

モノやサービスを含む海外との総合 的な取引を示す経常収支は7月速報で、2カ月ぶりの黒字となった。貿 易収支の赤字が続く一方で、海外投資からの配当金や債券利子などの第 1次所得収支の黒字が7月として過去最大となった。

財務省が8日発表した国際収支統計によると、経常収支は4167億円 の黒字だった。ブルームバーグ・ニュースの調査による経常収支の予想 中央値は4442億円の黒字だった。前月は3991億円の赤字。貿易収支 は8281億円の赤字で、赤字は13カ月連続となった。第1次所得収支は前 年同月比2.8%増の1兆8531億円の黒字だった。

貿易収支の内訳をみると、輸出が自動車などを中心に前年同月比 8%増の6兆2474億円と17カ月連続で増加したものの、輸入が原粗油や 液化天然ガスなどの需要増で同7.6%増の7兆755億円となり輸出を上回 った。サービス収支は7月の訪日外国人旅行者数が126万9700万人と過 去最大を記録し、3カ月ぶりの黒字となった。

SMBC日興証券の宮前耕也シニアエコノミストは経常収支発表後 のリポートで「原数値ベースで2カ月ぶりに黒字化したが、主に季節性 によるものだ。項目別にみても全般にほぼ横ばい圏。経常収支は当面、 黒字・赤字を行ったり来たりとなりそうだ」との見方を示した。

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