米化学ブーム、リスクにさらされる恐れ-エタン輸出増予想で

米エクソンモービルが8月にヒュー ストン郊外で3つのプラントの建設を開始した。同社の米国での化学関 連投資としては最大規模だ。この事業部門の責任者、スティーブン・プ ライアー氏は、これほど経済性の高いプロジェクトは見たことがないと 語った。

プラントの稼働が開始される2017年までには、経済性はそれほど楽 観的なものではなくなっているかもしれない。シェールブームを背景 に、天然ガス液の一種で、米化学メーカーの主原料となっているエタン の供給が潤沢かつ割安となり、過剰分は輸出に回され始める見通しだ。

スタイフェル・ニコラウスの海運アナリスト、ベン・ノーラン氏 (シカゴ在勤)は4日の電話インタビューで「エタンが非常に大量に輸 出されるようになる可能性がある」と指摘。「10年代後半の石油化学工 業の伸びの多くは、想定されているようには実現しない恐れがある」と 語る。

米エンタープライズ・プロダクト・パートナーズが4月22日、16年 にテキサス州にある同社のターミナルから日量24万バレルのエタンを輸 出する計画を発表して以降、エタン輸出への関心が高まっている。同社 は輸出を増やすことも視野に入れている。サウジアラビアのサウジ・ベ ーシック・インダストリーズとインドのリライアンス・インダストリー ズなどが米国産エタンの購入を予定しており、リライアンスは複数のエ タン輸送船を発注した。

原題:Chemical Boom at Risk as U.S. Ethane Heads Abroad: Commodities(抜粋)

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