米JPモルガン:ハッカー攻撃前にセキュリティー責任者去る

ハッカー攻撃を6月に受けた米銀 JPモルガン・チェースでは、サイバーセキュリティーの責任者が今年 の早い時期に退社し、後任者が入社したばかりだった。

米空軍で情報戦を指揮していたグレッグ・ラトレー氏(51)は6月 にJPモルガンに入社。前任のアントニー・ベルフィオーレ氏は今年に 入り同行を去り、アニシュ・ビマニ氏がセキュリティー責任者代行とな っていた。

この間、ビマニ氏は常に少なくとも1つの他の職務を兼任してい た。コンピューターウイルス対策ソフトウエアのトレンド・マイクロの サイバーセキュリティー責任者、トム・ケラーマン氏は、JPモルガン ではセキュリティー責任者を別の職務担当者が「代行しており、この代 行者はやらなければならないことが多過ぎた」と指摘する。

ハッカーは他の銀行も攻撃したが、顧客の口座情報を含めたギガバ イト規模のデータを盗まれたとされているのはJPモルガン1行のみ。 同行ウェブサイトの問題を突いて侵入したハッカーらによるシステムへ の不正アクセスは、8月半ばまで発覚することなく続いていたと事情に 詳しい関係者が述べている。

2012年に大手米銀がハッカー攻撃を受けた際には、JPモルガンの ウェブサイトは比較的信頼性が高かった。

同行の広報担当パトリシア・ウェクスラー氏は、今回の攻撃後に不 正行為が増えている様子はないと述べた。ラトレー氏への取材は拒否し た。

原題:JPMorgan Suffered Exodus of Tech Talent Before Breach by Hackers(抜粋)

--取材協力:Jordan Robertson.

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