UBSやバークレイズが採用厳格化、不祥事は未然防止-関係者

スイスのUBSや英バークレイズが 人材採用の通知を取り消したり、新規に獲得した人の入社日を遅らせる などの措置を取っている。事情に詳しい関係者3人が明らかにした。銀 行業界は不祥事が相次いでいることを受け、個人の経歴や素行を精査す る動きを強めている。

事情に詳しい関係者が私的な問題であることを理由に匿名で語った ところによると、UBSは今年、ロンドンでのシニアバンカー1人の採 用を取り消した。このバンカーが身元調査で明らかにした個人的な不品 行を精査した結果だという。同関係者によれば、このバンカーは他の銀 行2行の英国事務所で勤務した経歴を持つ。不品行の具体的な内容は明 らかでない。

CMSキャメロン・マケナの金融サービスグループのサイモン・モ リス弁護士(ロンドン在勤)は、投資銀行の英国での採用について「特 に幹部クラスについては審査が非常に厳しく、以前よりかなり時間がか かる可能性がある」と指摘。新規採用者がロンドンの銀行で勤務するの に必要な当局の承認を得るために銀行が申請準備に要する期間は「3 倍、4倍、5倍になった。以前は1日で済んでいた」と述べた。

訴訟関連費用が急増する中、銀行は現従業員の管理を強めるだけで なく、問題を未然に防ぐために新規採用者の調査も強化している。ブル ームバーグ・ニュースの集計によると、リスク資産へのエクスポージャ ーが大きい欧州の銀行24行が2008年から今年4-6月(第2四半期)に 支払った制裁金や和解金、顧客への補償、および積み立てた引当金は少 なくとも1190億ドル(約12兆5300億円)に上る。

事情に詳しい関係者2人によると、バークレイズはロンドンの債券 部門で採用したシニアスタッフの業務開始日を延期した。同スタッフの 英国勤務について英金融行動監視機構(FCA)への承認申請を準備し ている間に、身元に関する疑念が生じたためだという。関係者によれ ば、この人物は英銀のニューヨーク事務所で数年間勤務した経歴を持 つ。疑念に関する詳しい説明は避けた。

モリス弁護士は「これらの人たちが悪党というわけではない」と し、英国では銀行の人員採用が「極端に保守的になっている」と述べ た。

原題:Banks Said to Delay Hiring on Tougher Internal Background Checks(抜粋)

--取材協力:Gavin Finch、Ben Moshinsky.

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