欧州債が総じて上昇、2年債利回りマイナス-ECBが緩和拡大

4日の欧州債市場ではユーロ参加国 の国債が総じて上昇し、8カ国の2年債利回りがマイナスとなった。欧 州中央銀行(ECB)が大半の予想に反して利下げに踏み切り、資産担 保証券(ABS)購入を開始する方針を示したためだ。

アイルランドやイタリアなどの10年債利回りは過去最低を付け、同 年限のドイツ国債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)は縮小した。 低い借り入れコストが各国政府に恩恵をもたらしており、フランスとス ペインがこの日実施した入札で、落札利回りはこれまでの最低となっ た。

ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア銀行(BBVA)の金利スト ラテジスト、ホセミゲル・ロドリゲス氏(マドリード在勤)は「ECB が再び市場を驚かし、極めて緩和的な政策への決意をあらためて表明し た」とし、「ユーロ圏内でのスプレッド縮小の動きで周辺国債の利回り は今後数カ月で魅力が増し続けるだろう」と語った。

ロンドン時間午後4時19分現在、ドイツ2年債利回りは前日比5ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下のマイナス0.072%。一 時はマイナス0.084%と、2012年12月以来の低水準となった。同国債 (表面利率ゼロ%、2016年9月償還)価格は0.105上げ100.145。

ECBはこの日、中銀預金金利をマイナス0.2%に引き下げた。主 要政策金利は0.1ポイント引き下げ0.05%とすることを決めた。ブルー ムバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト調査では57人中51人が据え 置きを予想、6人が0.1ポイントの利下げを見込んでいた。ドラギ総裁 は政策決定後の記者会見で、ABS購入を開始すると語った。このため バランスシートに相当大きな影響を与えるとも述べた。

ブルームバーグがまとめたデータによれば、ユーロ参加国ではオー ストリアとベルギー、フィンランド、フランス、オランダなどの2年債 利回りもマイナスとなった。域外ではデンマークとスイスの2年債利回 りもマイナス圏にある。

イタリア10年債利回りは一時16bp下げ2.302%と、ブルームバー グがデータ集計を始めた1993年以降の最低を付けた。同年限のドイツ国 債とのスプレッドは12bp縮小の138bpとなる場面もあった。アイル ランド10年債利回りは1.719%まで下げた一方、ドイツ10年債は1bp 上げて0.97%。

原題:Europe’s Yields Turn Negative on ECB Rate Cuts, Asset Purchases(抜粋)

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