ドラギ総裁から聞きたい5つの答え-4日の記者会見に注目

欧州中央銀行(ECB)が4日に開 く政策委員会後に記者会見するドラギ総裁から聞きたいのは次の5つの 点だ。5つの問いに対する総裁の回答に注目しよう。

①追加緩和はあるか

多くのアナリストは年内に新しい措置が発表されることはないと考 えていたが、4-6月(第2四半期)の経済停滞とインフレ低下、ウク ライナ危機が状況を変えた。ドラギ総裁は8月22日の講演でそれを認め ており、量的緩和(QE)を含めた追加措置の舞台が整いつつある。

②条件付き長期リファイナンスオペ(TLTRO)についての変更はあ るか

ECBは政策金利引き下げまたは政策金利への上乗せをゼロにする ことでTLTROの魅力を高めるかもしれないとアナリストらはみてい る。現在は0.1ポイントの上乗せが計画されている。初回のTLTRO は今月実施の予定。

③インフレはどうなるのか

ドラギ総裁は8月の記者会見では物価動向に対するリスクは両方向 とも限定的でおおむね均衡していると述べた。これが変化するかどうか が注目点。ECBの最新の経済予測も公表される。前回のインフレ率予 想は今年が0.7%、来年が1.1%で、2016年10-12月(第4四半期) に1.5%に達するというもの。

④QEはあるのか

ドラギ総裁の8月の発言以後、QEの可能性が高まったと考えるア ナリストは多い。大半は、QEが実施されるとすれば来年と予想してい るが、シティグループのエコノミストらは8月に、1兆ユーロ(約138 兆円)程度の規模のQEが今年12月に発表されると予想した。資産担保 証券(ABS)購入が大規模なQEの一部となる可能性もある。

⑤政府首脳らと何を話したのか

ドラギ総裁は最近、フランスのオランド大統領やイタリアのレンツ ィ首相、ドイツのメルケル首相と会談や電話会談をしている。フランス とイタリアは欧州連合(EU)の財政赤字規則の緩和を求めている。ド ラギ総裁は先月、財政政策がより大きな役割を担い得ると発言した。

原題:Five Questions for Mario Draghi From ABS Plan to Bond Purchases(抜粋)

--取材協力:Kristian Siedenburg.

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