米経済のお荷物だった自動車業界、今や成長のけん引役

米経済が不調に陥った6年前、景気 の足を最も引っ張っていたのは自動車業界だった。当時、自動車メーカ ー幹部は次々にワシントンを訪れ救済を求めた。今は逆に自動車業界が 成長をけん引している。

8月の米自動車販売は年率換算で1750万台と、市場予想(1660万 台)を大きく上回り、2006年1月以来最多を記録。米商務省が8月28日 発表した統計では、4-6月(第2四半期)の自動車生産が年率で 約200億ドル(約2兆1000億円)増えた。これは国内総生産(GDP) 伸び率の0.5ポイントに相当し、9四半期ぶりの高水準だ。

低金利や燃料価格の抑制に加え、路上の大半の車が古びて見えてし まう技術満載の新型モデルを見て、消費者はショールームに引き寄せら れている。米自動車調査会社R・L・ポルクによれば、乗用車の保有年 数は平均で11.4年余り。燃費効率が高いエンジンやインターネット接続 機能を備えた運転席、ゼロ金利の72カ月ローンは、先送りせず今すぐに 自動車を購入することを決断する材料になっている。

ブルームバーグ・インテリジェンスの自動車アナリスト、ケビン・ タイナン氏は「購入資金が提供される限り、人々はそれを利用するだろ う。08年と09年にリセッション(景気後退)で導入が遅れた次世代技術 も考慮することになる。11年前の車を所有しているのなら、新しい車に 買い替えるのは今がベストだ」と指摘した。

原題:Automakers Buoying U.S. Growth With Most Sales Since 2006: Cars(抜粋)

--取材協力:Carlos Torres、Alexandre Tanzi.

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