入会金1500万円ワインクラブ、イリノイ州知事候補の頭痛の種

米ナパバレーのワイナリー、ハーラ ンエステートの会員制ワインクラブ「ナパバレーリザーブ」に入会する と、明け方にカベルネ種のブドウを摘み取り、専門家が見守る中で発酵 させる作業を体験することができるほか、年間最大900本のワインが提 供される。入会金は約14万ドル(約1500万円)だ。

イリノイ州の共和党知事候補、ブルース・ローナー氏の場合は、こ のクラブに入会したために逆風に見舞われるという体験もしている。

ローナー氏のナパバレーリザーブへの入会は、イリノイ州の政界で 攻撃の的となっている。対立候補である民主党現職のクイン知事は、ロ ーナー氏が最低賃金の引き下げを目指しているにもかかわらず、上流階 級のような生活を送っていると非難。クイン知事陣営は動画共有サイト 「ユーチューブ」でローナー氏を批判する広告映像を流した。

広告では、ボトルからグラスに注ぐワインがあふれ出す映像と共に 「ブルース・ローナー氏は、イリノイ州の平均的な家庭が支出するより も多くの資金をワインに投じている」というキャプションが流れる。

このエピソードは、根強く残る政治家に対する認識と、飲料選択の 変化とのずれを浮き彫りにしている。ノースウェスタン大学で博士号を 取得し、人気ワインブログ「ドクター・ビノ」を執筆するタイラー・コ ールマン氏によれば、米国では全価格帯のワインの消費量は過去20年 間、毎年増加している。

それでも富裕層の政治家が高級ワインを味わうイメージは、米国民 の主流とはかけ離れているという感覚を促す可能性があると、コールマ ン氏は指摘する。

同氏は「政治家は地元のフェアでビールを掲げるものだというイメ ージが定着しているため、今回のケースは致命的なダメージになりそう だ。米国ではなお、ワインは特定のライスタイルと関連付けられてい る」と語った。

ナパバレーリザーブはこの記事についてのコメントを控えたが、預 託金は退会時に返還されると述べた。

原題:A $140,000 Wine Club Can Sometimes Cause a Political Headache(抜粋)

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