【今日のチャート】どこまで上がるか日本株、ウォン・円が手掛かりに

再び騰勢を強めている日本株がどこ まで上昇するかを探る上で、ウォン・円相場が有力な手掛かりとなる可 能性がある。

今日のチャートは、6年ぶりの水準までウォン高・円安が進むとと もに、TOPIXが1月に付けた2008年7月以来の高値に迫っているこ とを示した。ウォン高・円安の進行は、韓国企業と競合する日本の輸出 企業の収益や競争力にプラスに働く。下段はソニーと東芝の売上高や日 本の対米輸出の推移を示している。

ドイツ証券の田中泰輔チーフ為替ストラテジストは、韓国当局の通 貨高けん制姿勢が対ドルでウォンの上値を抑えるが、米国経済の自律回 復が鮮明となる中で、年末には1ドル=112円程度まで円安が進むこと で、ウォン・円は1ウォン=0.108円程度まで上昇すると予想。ウォ ン・円相場と相関の高いTOPIXも、約6年ぶりの1400台乗せが「計 算上出てくる」と言う。

アベノミクス効果で急速に円安が進む中、韓国の経常黒字拡大もあ り、ウォンは対円で2012年11月から約4割上昇。8月以降は再び騰勢を 強めており、3日には一時0.1035円と08年8月以来の高値を付けた。こ の間、TOPIXは8割上昇。3日には第2次安倍改造内閣での成長戦 略の前進期待から、終値ベースで1月以来の1300台を回復した。

米シティグループの米国のエコノミック・サプライズ指数は今 週、43.5と7カ月ぶりの水準まで上昇。プラスの数値は経済指標が市場 予想よりも上振れるポジティブサプライズが多いことを示す。

田中氏は、ウォン・円とTOPIXの相関について、好況時には対 外債務国としてリスク通貨の性質を持つウォンが上昇しやすい一方、対 外債権国の円は売られやすく、TOPIXも「為替と海外株高を掛け合 わせた程度」上昇するため、「リスクオン、リスクオフへの反応が似通 っている」と説明。「根っこの部分では、東アジア株というくくりの中 で、韓国と日本が何かについて競合的に見られるということもある」と 話す。

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