巨額詐欺事件のマドフ受刑囚の次男、48歳で死去

巨額詐欺事件で服役中のバーナー ド・マドフ受刑囚の次男で、父親の詐欺事件には一切関与していないと 主張していたアンドルー・マドフ氏が死去した。48歳だった。

アンドルー氏の代理人のマーティン・フルメンボーム弁護士が電子 メールで送付した文書によると、同氏は3日、ニューヨークのメモリア ル・スローン・ケタリングがんセンターでマントル細胞リンパ腫のため 亡くなった。

アンドルー氏は兄のマーク氏と共にバーナード・L・マドフ・イン ベストメント・セキュリティーズのトレーディング部門の責任者として マーケットメーク(値付け)事業を率いていた。別のフロアで勤務して いた父親は顧客の資金を投資していた。

同社の顧客らは、元本175億ドル(現在のレートで約1兆8400億 円)を投資。偽造された文書と取引確認書を通じ、口座に計648億ドル を保有していると信じ込まされていた。

マドフ受刑者の事業を清算しているアービング・ピカード管財人に よれば、詐欺の被害者には7月時点で計98億ドルが返還されている。

アンドルー氏とマーク氏は2008年12月10日、父親の長期にわたる詐 欺行為の捜査に協力するとの取り決めを米連邦捜査局(FBI)と交わ した。

兄弟は、数百万ドルの損害賠償を請求する民事訴訟を提起された が、詐欺の共謀罪などの罪に問われたことは一切ない。

兄の死

それでも、兄弟と母親のルース氏が、数十年間にわたって一家に富 をもたらした詐欺行為に関与していたのではないかという疑惑は完全に 晴れることはなかった。

バーナード・マドフ氏は09年に禁固150年の有罪判決を受けた。マ ーク氏は父親の逮捕からちょうど2年後の10年12月11日に46歳で自殺し た。

アンドルー氏は昨年4月、03年に治療を受けていたマントル細胞リ ンパ腫の再発を公表。化学療法と放射線療法に続き、昨年5月に幹細胞 移植を受けた。

米誌ピープルはアンドルー氏の言葉としてこう報じていた。「こう 考えることがある。一連のスキャンダルがあっという間に兄を死に追い やり、私の命もゆっくりと奪いつつある、と」

原題:Andrew Madoff, Convicted Conman’s Last Surviving Son, Dies at 48(抜粋)

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