エボラ熱の死者数が1900人を突破-過去の発生例の総計上回る

西アフリカでのエボラ出血熱による 死者が1900人を超え、過去の発症例の死者数総計を上回った。医療従事 者の不足に加え、死亡率の高いエボラ出血熱への恐怖から感染を隠すケ ースも多く、拡大につながっている。

世界保健機関(WHO)のチャン事務局長は3日、ギニアでエボラ 出血熱発生が確認された昨年12月以降、感染または感染の疑いがあると される患者数が3500人を超えたことをワシントンで明らかにした。 WHOの統計によれば、最初に発症が確認された1976年以降の過去の発 生例24件の死者数の合計は1590人。

WHOは先週発表した対策の中で、ウイルスが制圧されるまでに感 染者数は2万人を超える可能性があると予想。チャン事務局長は8月に 米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに寄稿 し、ギニアやシエラレオネ、リベリアの状況が落ち着くまでには数カ月 を要するとの見方を示している。

英ウォリック大学のアンドルー・イーストン教授(ウイルス学) は、過去に感染例がない国々での予想外の発生と医療制度が整っていな い国々での感染が拡大につながっていると指摘。同教授は電話インタビ ューで「西アフリカでエボラ出血熱が発生するとは誰も予想していなか っただろう。その意味では完全に不測の事態だ。現地はこのような状況 に直面した経験がなく、対応の遅れは避けられない」と述べた。

WHOの先週の発表によると、エボラ出血熱に感染した医療関係者 は240人を超え、前例のない数に上っている。このうち120人以上が死亡 した。この中にはシエラレオネとリベリアの著名な医師も含まれてお り、これらの国々は熟練した医療関係者を失い、感染拡大の抑制が阻ま れている。

原題:Ebola’s Grim Milestone: More Deaths Than Past Outbreaks Combined(抜粋)

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