ロシア・ウクライナ首脳、停戦枠組みで合意-米国は懐疑的

ロシアのプーチン大統領は3日、ウ クライナ東部の停戦協議に弾みをつけるよう努めた。欧州連合(EU) の外交当局者は対ロシア追加制裁を検討しており、4日には英ウェール ズで北大西洋条約機構(NATO)首脳会議が始まる。

プーチン大統領は3日、停戦枠組みでウクライナのポロシェンコ大 統領と合意後、和平案を示した。EU加盟28カ国の外交当局者は欧州委 員会の対ロ追加制裁案を検討。制裁措置は週内にも発動される可能性が ある。

持続的な停戦が実現すれば、5カ月余りに及ぶ紛争の最大の転換点 となる。国連の推定によれば、紛争での死者は少なくとも2600人に達し た。ウクライナと米国、欧州はロシアがウクライナの親ロ派武装勢力を 人員と装備の両面で支援していると非難。ウクライナ東部の戦闘は続い ており、政府軍は港湾都市マリウポリの防衛を準備している。

ロイヤル・バンク・オブ・スコットラン・グループ(RBS)のエ コノミスト、タチアナ・オルロワ氏(ロンドン在勤)は電子メールでプ ーチン大統領の和平案について、「発表がNATO首脳会議とEUの追 加制裁の協議に先立っていることから、現段階では慎重に今後を見守る 必要があるだろう」と指摘した。

プーチン大統領は訪問先のモンゴルのウランバートルで、ウクライ ナ反政府派の攻撃停止や住宅地区からのウクライナ軍撤退など7項目か ら成る和平案を示した。ポロシェンコ大統領はプーチン大統領との電話 協議の結果、「停戦枠組み」と和平に向けたステップについて合意した と説明した。

5日にミンスク協議

ウクライナとロシア、ウクライナ武装勢力、欧州安保協力機構 (OSCE)の代表は5日にベラルーシの首都ミンスクで和平案を協議 する。プーチン大統領は同協議で最終合意の可能性があると述べた。

オバマ米大統領は3日、エストニアの首都タリンで停戦に懐疑的な 見解を示した。大統領は「停戦発表とされているものについて、あまり 追加情報はない」と述べた上で、ロシアが「政治的な解決に真剣なら、 望ましいことだ。プーチン大統領の心理については、私以外の者に解釈 を委ねる」と述べた。

プーチン大統領の計画には、ドネツクとルガンスク地方における軍 事攻撃を全当事者が停止することが含まれる。和平の国際的監視の完全 実施も提案。紛争地域での民間人などへの戦闘機の使用をやめることに 加え、無条件の捕虜交換などを求めた。

ポロシェンコ大統領は声明で、ミンスクでの協議で和平プロセスが 始まると期待していると述べた。インタファクス通信によれば、親ロ派 の指導者アンドレイ・プルギン氏はウクライナ政府が一方的に停戦を宣 言すれば、自分たちも「同じことをせざるを得ない」と語った。

「国際社会へのまやかし」

ウクライナのヤツェニュク首相はロシアの和平案について 「NATO首脳会議を前に、国際社会へのまやかし」で、制裁回避のた めの計略だと指摘。プーチン大統領の「真の狙いはウクライナを破壊 し、ソビエト連邦を復活させることだ」と説明した。電子メールで声明 を配布した。

ウクライナ東部での戦闘は続いており、ウクライナ軍のリセンコ報 道官の3日発表によれば、軍はそれまでの24時間に武装勢力の200人を 殺害した。

原題:Putin Pushes for Ukraine Cease-Fire as EU Debates Sanctions Move(抜粋)

--取材協力:Jones Hayden、Ekaterina Shatalova、James G. Neuger、Kateryna Choursina、Scott Rose、Henry Meyer、Ott Ummelas、Olga Tanas、Phil Mattingly.

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