ドラギ総裁の「失われた10年」リスク高まる-日本の90年代彷彿

日本の大手債券投資家らは、ユーロ 圏が日本のような「失われた10年」を経験するリスクが高まったとみて いる。低インフレの中で欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が量的緩 和(QE)を検討している状況が、1990年代の日本を彷彿(ほうふつ) させるからだ。

大和住銀投信投資顧問やDIAMなど少なくとも4社(合計運用資 産約2500億ドル=約26兆2200億円)は、ドイツなどユーロ圏諸国の国債 利回りがさらに低下すると見込む。ユーロ圏へのデフレの脅威が債券相 場の上昇につながっている。

大和住銀投信投資顧問の国部真二外国債券運用部長は、欧州はデフ レ圧力と低成長に直面しQE導入を考えていると指摘、その点から欧州 債の利回りは「日本化」するとの見方を示した。

ドイツ10年債利回りは先週、過去最低の0.866%を付けた。QEが 始まれば日本並みの0.5%付近も視野に入ってくると、国部氏はみてい る。

ユーロ圏のインフレ率は8月に0.3%まで低下。2011、12年に債務 危機の深刻化に見舞われた欧州は既に、「失われた10年」に半分踏み込 んでいる。

7月からドイツ債を選好しているというDIAMは、欧州の経済状 況は悪化しているとの見方を示す。岡三アセットマネジメントの山田聡 債券運用部長は、欧州経済は十分に弱いのでECBが年内には日本銀行 型のQEに踏み込むとみている。欧州は「日本が通ってきた道と少し似 ている部分がある」と同氏は今月1日のインタビューで述べた。

原題:Draghi Lost Decade Risk Rises for Japanese Picking Bond Rallies(抜粋)

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