安倍内閣:アベノミクス推進で女性閣僚5人、厚労は改革派・塩崎氏

安倍晋三首相が3日行った内閣改造 は女性閣僚を過去最多の5人登用したほか、厚生労働相には党政調会長 代理として成長戦略策定に関わってきた塩崎恭久氏を起用。女性政策や 厚労省が所管する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)改革な どアベノミクスの推進をアピールする形となった。

安倍首相は3日、改造を受けた記者会見で今後の政権運営について 「引き続き経済最優先で、デフレからの脱却をめざし、成長戦略の実行 に全力を尽くす」と表明。その上で、「早期に経済を成長軌道に乗せ、 アベノミクスの効果を全国津々浦々に波及させていく」との考えも示し た。

第一生命経済研究所の熊野英生首席エコノミストは3日のレポート で、新任閣僚で塩崎氏の名前を挙げ、「GPIFを強力に活用しようと いう意図を感じさせる」と指摘。菅義偉官房長官、甘利明経済再生相の 留任についても「アベノミクス路線の継続を意味する」と分析した。今 回の人事で「発せられるメッセージは、さらなる変革の推進」との見方 を示した。

厚労省

厚労省の所管はGPIFのほか、社会保障、雇用など広範囲に及ん でいる。「岩盤規制」と呼ばれた医療、労働分野も担当。熊野氏はこれ らの分野でも塩崎氏が「安倍首相の意向を受けて、具体的にどのような 方針を打ち出すのかが、今後の注目点」とも指摘している。

政府の国家戦略特区諮問会議メンバーで大阪大学名誉教授の八田達 夫氏も、塩崎氏の起用について「第1次安倍内閣でいろんな改革を実行 してきた実績がある。大局観があるから、うまい落としどころを見つけ て前進させていけるだろう」と語った。

女性政策

安倍政権は社会の指導的地位に占める女性の割合を2020年までに 「少なくとも30%程度」とする目標を掲げている。首相を除く閣僚18人 のうち、30%は6人。今回は1人届かなかったが、それでも2001年の小 泉純一郎政権以来の5人を入閣させた。小渕優子氏の経済産業相、高市 早苗氏の総務相への女性起用は初めて。山谷えり子国家公安委員長が兼 務する防災担当相も女性初という。

安倍首相は3日の記者会見で、「女性が輝く社会の実現も安倍内閣 の大きなチャレンジ」と指摘。その上で、「この閣僚の中で女性の皆さ んがしっかりと重要な仕事をやり遂げていくことによって社会に変革が 起こると確信している」と述べ、5人の女性閣僚への期待感を示した。

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