NY外為:ドル指数が4日ぶりに低下、ウクライナ停戦協議で

ニューヨーク外国為替市場ではド ル指数が4日ぶりに低下。ロシア、ウクライナ両国の大統領がウクライ ナ東部での停戦に向けた措置で合意し、緊張緩和につながったため、ド ルへの逃避需要が弱まった。

ロシア・ルーブルは主要31通貨の全てに対して上昇。主要10通貨に 対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は7カ月 ぶりの高水準から低下した。欧州中央銀行(ECB)が追加緩和に動く との観測が高まる中、4日には政策委員会が開かれる。

BNPパリバのディレクター、マサフミ・タカダ氏(ニューヨーク 在勤)は「ロシアとウクライナの停戦に関するニュースはユーロにとっ て明らかにプラス材料だ」と指摘。「最近はドル買いの持ち高が膨らん でいたこともあり、4日のECB会合と5日の米雇用統計を前にポジシ ョン調整の売りも見られる」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ドル指数は0.2%低下の1031.79。 過去3営業日では0.7%上昇。アジア時間には一時1035.06と、1月23日 以来の高水準を付けた。

ユーロは対ドルで1ユーロ=1.3150ドル。一時は0.2%上昇 し、1.3160ドルを付けた。対円では0.2%下げて1ユーロ=137円80銭。 円は対ドルで0.3%上げて1ドル=104円79銭。一時は1月10日以来の安 値となる105円31銭を付ける場面もあった。

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)改革に関する政府の 有識者会議で座長を務めた伊藤隆敏教授は、GPIFが競争力をつける 方向に動けば、円は下落するとの見通しを示した。

GPIFは3月現在、運用資産の55%を日本国債に投資している が、戦略を変更し株式購入を増やす可能性がある。伊藤教授はニューハ ンプシャー州ブレトンウッズでの会議で発言した。

ルーブル

ルーブルはドルに対して1.6%高の1ドル=36.85ルーブル。ロシア のプーチン大統領はウクライナ和平に向けた計画を提案した。停戦に向 けた措置についてウクライナのポロシェンコ大統領と合意後、計画を示 した。

オバマ米大統領は英国での北大西洋条約機構(NATO)首脳会議 に先立ち、エストニアを訪問し、NATOとバルト3国の安全を保障す ると言明。

ロシアのペスコフ大統領報道官は、ロシアは紛争の当事者ではない ため停戦に合意することはできないと説明し、両大統領が停戦合意した とのウクライナ側の発表を修正した。

みずほ銀行のストラテジスト、シレーン・ハラーリ氏(ニューヨー ク在勤)は「停戦合意、あるいはそれに向けて取り組むという全体像が ユーロの支援材料になっている」と語った。「ドルについては5日の雇 用統計を前に慎重になっているだけだ。全般にドル高傾向は終わってい ない」と述べた。

ベージュブック

米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した地区連銀経済報告(ベ ージュブック)によると、米国の景気は7月および8月に拡大。個人消 費は大半の地区で「小幅もしくは緩やか」な伸びを示したという。経済 成長ペースの「大幅な変化」を報告した地区はなかった。

5日発表の8月の雇用統計では、非農業部門雇用者数は7カ月連続 で20万人を超える伸びを示すと予想されている。

原題:Dollar Snaps Three-Day Rally After Ukraine Talks; Ruble Climbs(抜粋)

--取材協力:Filipe Pacheco、David Goodman.

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