8月ユーロ圏製造業・サービス業活動拡大ペース、見積もり以下

ユーロ圏の8月の製造業とサービス 業活動は当初見積もりほど拡大せず、年初来で最も低い水準となった。

マークイット・エコノミクスが3日発表したサービス業と製造業 を合わせた8月のユーロ圏総合購買担当者指数(PMI)改定値は52.5 と、同月21日発表の速報値(52.8)から下方修正された。7月の53.8も 下回り、昨年12月以来の低水準となった。

同時に発表された8月のサービス業PMI改定値は53.1と、これも 速報値(53.5)を下回った。前月は54.2。両指数は50が活動拡大・縮小 の分かれ目。

マークイットによれば、支援を受ける条件として競争力を高める措 置を講じたスペインとアイルランドで製造業とサービス業の活動が拡大 した一方、イタリアとフランスでは活動縮小の兆候が示された。

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は、ユーロ圏各国政府に景気 支援のための金融・財政政策を構造改革実施で補強するよう呼び掛けて きた。域内経済は4-6月(第2四半期)にゼロ成長に陥り、地政学的 リスクにもさらされている。ECBは4日の政策委員会で、デフレ回避 に向けて追加措置が必要かどうかを協議する。

マークイットのチーフエコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏 は、スペインとアイルランドの「目を見張るパフォーマンス」がドラギ 総裁に「構造改革がうまくいかないため成長回復が遅れている国がある ことを強調する」姿勢を促すだろうと指摘。「競争力と生産性を高める 厳しい措置を政府が講じなければ、ECBが一段の措置を取っても経済 パフォーマンスはだめなままだろう」と語った。

発表によると、スペインの8月の総合PMIは56.9と、前月の55.7 から上昇し、2007年3月以降の最高に達した。アイルランドは61.8と、 前月の60.2を上回り、14年ぶりの高水準となった。一方、イタリアの総 合PMIは49.9と、7月の53.1から低下。9カ月ぶりの活動縮小を示唆 した。フランスは49.5と、前月(49.4)を下回った。

原題:Spain Outperforming Euro Area Boosts ECB’s Case for Reforms (1)(抜粋) Eurozone August Final Services PMI: Summary (抜粋)

--取材協力:Mark Evans、Harumi Ichikura、Angeline Benoit、Dara Doyle、Kristian Siedenburg.

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