夏の空旅、リクライニングにご用心-暑さと混雑で乗客キレる

航空会社が旅客機ごとに詰め込む乗 客の数が増えるにつれ、米国では搭乗客が「キレやすく」なっている。 前の席の乗客が座席をリクライニングさせたことで怒った後ろの客との もめ事で、夏の終わりの9日間に3機が緊急着陸を強いられた。

サウスウエスト航空の客室乗務員が加入する労働組合のオードリ ー・ストーン委員長は、乗客の不満が「近く解消されることはない」と 話す。「乗客の多さがストレスを高める要因だ」なのだという。

デルタ航空の便は1日、乗客のけんかが理由で緊急着陸を強いられ たが、これは8月24日から9月1日までの9日間に起こった似たような 事件の3件目だ。

夏休みの旅行シーズンのピークで旅客機が満席で、乗客が爆発しや すくなっているとみる乗務員らは、着陸してけんか腰の乗客を降ろして しまうのが一番安全だと考えている。

原因が何にせよ、「もめ事はエスカレートするリスクがある。客席 での乱闘とでもなれば最悪の事態だ」と、ダラス在住の元パイロットで 航空事故調査専門家のデニー・ケリー氏は述べる。

米運輸省のデータによれば、旅行シーズンがピークとなる前の5月 に既に旅客機の搭乗率は平均85%となっていた。10年前には5月の搭乗 率は75%だった。「夏には毎年、この搭乗率が理由で当然、緊張が生じ る。長く暑い夏だ」とアメリカン航空グループのパイロット労組の広報 担当、トム・ホバン氏は語る。

今月1日のデルタ航空機のほか8月27日のアメリカン航空機、同24 日のユナイテッド航空機の緊急着陸はいずれも、座席のリクライニング に絡む乗客同士のもめ事が原因だった。

原題:Air Rage a Button Push Away as Fliers Fight Over Reclining Seats(抜粋)

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