夏休みからおかえりなさい-でも債券市場のムードには変化も

夏休みシーズンが始まる前の段階、 つまり3カ月前と米債券市場がほぼ同じように見えたとしても、投資家 はもっと詳しく吟味したいと考えるだろう。

投資適格債の利回りは5月末と比べてわずか0.01ポイントだけ高 く、米国債利回りも0.06ポイントの上昇にとどまっているが、市場のム ードは変化した。世界的な成長見通しと中央銀行の金融刺激策に依存す る市場がつまずく可能性について、債券投資家はさらに悲観的になって いる。

投資家は景気減速局面で最も有利な米国債や投資適格級の長期債に 資金を投じる一方、ウクライナおよび中東情勢の緊迫化に伴い、リスク の高いジャンク(投機的格付け)債に対しては前よりもやや弱気だ。

ウェルズ・ファーゴのクレジットストラテジスト、ジョージ・ボリ ー氏らは2日付のリポートで、米連邦準備制度のゼロ金利政策が6年目 に入る中で、企業は利益の拡大を上回るペースで借り入れを増やしてい ると指摘。「世界各地の地政学的リスクと金融緩和が利回りを抑制し、 クレジット市場を支える好循環は9月も続きそうだ」としながらも、 「低利資金はマイナス面も示す」と分析した。

ウェルズ・ファーゴによれば、欧州中央銀行(ECB)がデフレと 闘うために資産購入を検討する中で、欧州の債券利回りは過去最低水準 まで低下し、米国の債券の魅力が相対的に高まっているが、ECBから の予想外の動きが相場を崩すきっかけになる恐れもある。

原題:Welcome Back: Your Bond Market Changed While You Were in the Sun(抜粋)

--取材協力:Susanne Walker、Cordell Eddings.

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