米国株投資で耳傾けるべきはマーク・トウェーンの格言

9月は歴史的にみて株式相場にとっ て最悪の月だという意見もあれば、今年は違う可能性があるという声も 耳にするだろう。どちらが正解なのかは10月1日の少し前に分かる。

一見したところ、かなり不気味だ。S&Pダウ・ジョーンズ・イン デックスのシニア指数アナリスト、ハワード・シルバーブラット氏によ ると、S&P500種株価指数はサイレント映画時代終盤の1928年以降、 9月に平均で1.02%下落した。9月に下落した年は同期間の52%強に上 り、7月に次いで2番目に下落傾向が強かった。シルバーブラット氏の データによると、上昇より下落した年が多い月は9月と7月だけだとい う。

投資指南書「ストック・トレーダーズ・アルマナック」によると、 9月は事業年度の初めであり、休暇が終わって新学期が始まる時期に当 たることから、20世紀最初の60年間は主要な指標となる月として知られ ていた。アルマナックによると、映画鑑賞でドライブインシアターが全 盛期を迎えた1950年を起点としてみると、9月の平均下落率は0.5%に 縮小する。ただそれでも9月は1年で最悪の月で、63年間で上昇より下 落した年の方が多い唯一の月だ。

映画をネットフリックスから入手できるようになった時代に絞り込 めば、9月のアンダーパフォーマンスは見当たらなくなり、S&P500 種は過去10年の平均で0.9%上昇。月別リターンで5番目に高いことが ブルームバーグの集計データに示されている。

オッペンハイマーのストラテジスト、アリ・ウォルド氏は「今年は 9月の季節要因の心配は無用」と題したリポートで、「9月の最悪のパ フォーマンスは定着した下落トレンドで生じる傾向がある」と指摘して いる。すなわち、S&P500種は今年のように8月末時点で200日移動平 均線を上回る水準にあれば9月に平均で0.4%上昇した一方、200日移動 平均線を下回っていれば平均で2.7%下落したという。

一番良いのは、原作を読む前に映画化を待つ人がいなかった古い時 代の格言かもしれない。レイモンド・ジェームズ・ファイナンシャルの ストラテジスト、ジェフリー・ソー氏が2日付のリポートで言及したよ うに、作家マーク・トウェーンが1890年代に執筆した「Pudd’nhead Wilson(原題)」に記されている次の言葉だ。

「10月は株式投資に特に危険な月の1つだ。他にも危険な月は7 月、1月、9月、4月、11月、5月、3月、6月、12月、8月、そして 2月だ」。

原題:Heed Pudd’nhead Wilson’s Stock-Market Advice as September Starts(抜粋)

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