欧州CoCo市場8.4兆円規模に拡大も-銀行審査で資本拡充

欧州中央銀行(ECB)の審査対 象となる銀行が自己資本の拡充に動いているのを受けて、欧州では一定 の偶発条件の下で普通株に転換される偶発転換社債(通称CoCo)の 市場が50%を上回るペースで拡大し、年末までに800億ドル(約8 兆4000億円)規模に膨らむ可能性が高い。

スイス最大の銀行UBSで欧州・中東・アフリカのキャピタルソリ ューションズ責任者を務めるバリー・ドンロン氏(ロンドン在勤)によ れば、ECBの「ストレステスト(健全性審査)」や「資産内容評価」 の対象となる欧州の金融機関は、「その他Tier1(中核的自己資 本)」に分類される債券約200億ユーロ(約2兆7600億円)相当を年内 に発行する見通しだ。

ポルトガルのエスピリト・サント銀行の経営破綻に伴い約3カ月間 続いた市場の空白を経て、スペインのサンタンデール銀行は2日にCo Co15億ユーロ相当を発行した。欧州最大の銀行であるHSBCホール ディングスとイタリアのウニクレディトも、ECBへの銀行監督権限移 行に先立ち、銀行審査の結果が公表される前にCoCoを発行する計画 だ。

サンタンデール銀のCoCo発行に関与したドンロン氏は、「銀行 審査で予期せぬ結果が示される可能性が非常に低いと考えられる各国の 優等生が今の段階で起債に動いており、需要の動向をうまく捉えて発行 することができる。他の銀行については、資産内容評価の結果が出た 後、11月の段階で起債ラッシュが起きると予想される」と話している。

原題:CoCo Market Seen Swelling to $80 Billion on Review: Euro Credit(抜粋)

--取材協力:Charles Daly、Levent Kucukreisoglu、Paul Cohen.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE