欧州債:軒並み下落、独10年債利回り上昇-追加緩和観測めぐり

2日の 欧州債市場ではユーロ参加 国の国債が軒並み下落し、ドイツ10年債利回りは2週間ぶりの大幅上昇 となった。欧州中央銀行(ECB)が域内の国債購入を示唆するとの観 測が後退したことが背景にある。

この日発表された7月のユーロ圏生産者物価指数(PPI)は低下 し、ECBにデフレ回避を求める圧力が高まったが、オーストリアとア イルランド、ポルトガルの国債も下げた。ECBのドラギ総裁は域内の インフレ期待が大幅低下したと先月22日に述べており、これを手掛かり に追加緩和の観測でユーロ参加国の平均国債利回りは前週に過去最低を 付けていた。ECBは政策委員会を4日にフランクフルトで開く。

ダンスケ銀行(コペンハーゲン)のチーフアナリスト、アラン・フ ォンメイレン氏は「ドラギ総裁の発言を受けて市場は先週、非常に盛り 上がった」と発言。「多くが既に織り込まれてしまった。市場が織り込 んだほどにはドラギ総裁は行動しない可能性がある。会合開催を前に、 利回りは上昇するだろう」と語った。

ロンドン時間午後4時26分現在、ドイツ10年債利回りは前日比5ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の0.93%。先月28日に は0.866%と、これまでの最低を付けた。同国債(表面利率1.5%、2024 年5月償還)価格はこの日、0.445下げ105.27。

オーストリア10年債利回りは6bp上昇し1.19%、同年限のアイル ランド国債利回りは3bp上げ1.81%、ポルトガル国債利回りは5bp 上昇の3.24%となった。

ブルームバーグのエコノミスト調査によれば、ECBが4日の会合 で主要政策金利を0.1ポイント引き下げ過去最低の0.05%にすると予想 しているのは6人、残る51人は据え置きを見込んでいる。

原題:Euro-Region Bonds Fall Amid Caution on ECB Stimulus Speculation(抜粋)

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