S&P500種の3000達成シナリオ、モルガン・Sが根拠を説明

S&P500種株価指数の上昇局面は 終わっていない--。モルガン・スタンレーは米経済が過去最長の回復 期にあるとして、同指数が2020年までにさらに50%上昇する可能性があ るとの見方を示した。

モルガン・スタンレーは2日付リポートで、ペースは遅いが持続的 な経済成長に支えられて、S&P500種は3000近くの天井を付けにいく と予想。09年7月に始まった米景気回復は5年以上続く可能性があり、 過去最長の拡大局面になるとの見通しを示した。S&P500種は先週、 過去最高値の2003.37で取引を終えている。

3次にわたる米金融当局による刺激策が経済成長を支えるなか、 S&P500種は09年3月に付けた安値のほぼ3倍に跳ね上がり、時価総 額は8月26日に過去最高の23兆9000億ドル(約2520兆円)に膨らんだ。

米国株式チーフストラテジストのアダム・パーカー氏とエコノミス トのエレン・ゼントナー氏はリポートで、「サイクルのピークがしばら く低く維持される可能性が高いことは、株価にはプラスなはずだ」と指 摘。「長期化した景気拡大がより鮮明になれば、米国株式相場は明確に 上昇するだろう」と続けた。

S&P500種株は8月全体で3.8%上昇し、2月以来で最大の値上が り。主要中央銀行の政策で世界経済が引き続き支えられるとの期待が背 景にあった。先月公表された連邦公開市場委員会(FOMC、7月開 催)の議事録は、想定されるよりも早期の利上げに前向きな見方が一部 から示されたとしながらも、景気支援への決意を強化する内容だった。

6%増益、PER17倍

ブルームバーグニュースがまとめたエコノミストの予想中央値で は、今年の米経済成長率は2%。来年は3%と予想されており、実際に そうなれば05年以来で最高の経済成長率となる。

S&P500種採用企業の利益が15年から20年にかけて毎年約6%の ペースで増加した場合、1株当たり利益は170ドル近辺になるとモルガ ン・スタンレーは試算。株価収益率(PER、実績ベース)を17倍と仮 定すると、S&P500種のピークは3000付近になり得るという。ブルー ムバーグがまとめたデータでは、現在の同PERは18倍。

ブルームバーグが8月29日にまとめたアナリスト予想平均では、 S&P500種採用企業の今年の増益率は8.1%。15年と16年はいずれ も11%と予想されている。

原題:Here’s Why Morgan Stanley Says S&P 500 May Reach 3,000 by 2020(抜粋)

--取材協力:Trista Kelley.

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