ロシア石油事業への資本参加、中国企業に恩恵をもたらす公算

ロシアのプーチン大統領が同国で2 番目に大きい石油プロジェクトへの資本参加を「中国の友人」に打診し たことで、中国の大手エネルギー会社は恩恵にあずかる見通しだ。

プーチン大統領は1日、東シベリアのヤクーツク近郊で中国の張高 麗副首相と会談した際にこうした打診をした。ロシア最大の石油会社ロ スネフチは4-6月(第2四半期)にバンコール油田事業で日量約44万 バレルを生産。これは中国の1日当たりの需要の約4%に相当する。

ウクライナ危機をめぐり米国や欧州との関係が悪化しているロシア は、景気刺激のよりどころを中国に求めている。米政府はロスネフチの イゴール・セチン最高経営責任者(CEO)の海外資産凍結と渡航禁止 後、同社自体を7月16日に制裁対象に加えた。ロスネフチはロシア産原 油の40%を生産する。

CLSA(香港)の石油・ガス調査責任者サイモン・パウエル氏は 「ペトロチャイナ(中国石油)や中国石油化工(SINOPEC)など の中国の石油企業にとって、ロシアの上流事業に参加できる大きな機会 だ」とし、「ペトロチャイナやSINOPECには潤沢な手元資金があ り、事業は国境を越えたすぐ先だ」と指摘した。

プーチン大統領は張副首相との会談で「バンコールは現在、ロシア 最大の生産拠点の1つであり、将来も非常に有望だ。われわれは概して 海外パートナーの受け入れに慎重だが、われわれの中国の友人にはもち ろん制約を設けない」と語った。

スベルバンク・インベストメント・リサーチのアナリスト、バレリ ー・ネステロフ氏によれば、ロスネフチは中国に最大49%の権益を少な くとも40億-50億ドル(約4200億-5240億円)で売却することを提案す る見通し。バンコールの可採埋蔵量は約5億トンだという。

原題:Putin’s Willingness to Sell Assets to China to Aid CNPC, Sinopec(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE