ECB購入のABS定義、シンプル・透明性・リアルとは何か

欧州中央銀行(ECB)は、「シン プルで透明性が高くリアル」な資産担保証券(ABS)を対象とする購 入プログラムの準備を進めている。ABS市場を活性化させる試みが成 功するかどうかは、欧州連合(EU)とバーゼル銀行監督委員会の当局 者が、これらの言葉をどのように定義するかにかかっている。

ECBのドラギ総裁は先月、ECBによるABS購入が「危機と共 に消滅した市場の再生につながる」と述べ、価格設定が容易な商品に重 点を置くのはそのためだと説明した。ECBは今週4日に開く定例政策 委員会で、デフレに近づきつつあるユーロ圏経済を支える量的緩和 (QE)プログラムの一環として、ABSの購入開始を決定する可能性 がある。

1兆4000億ユーロ(約192兆円)規模に上るEUのABS市場再生 を目指すECBの取り組みに弾みがつく中で、EUとバーゼル銀行監督 委の当局者は、証券化資産の需要に影響を与える可能性がある19の基準 をまとめる作業を進めており、その多くが1年以内に公表される見通し だ。ブルームバーグ・ニュースが入手したEUの草案文書で明らかにな った。

EY(旧アーンスト・アンド・ヤング)のプルデンシャルアドバイ ザリー責任者、パトリシア・ジャクソン氏(ロンドン在勤)は「シンプ ルで質の高い証券化とは何かを定義し、これらの証券を後押しすること が重要な鍵を握る」と指摘する。

ドラギ総裁はABSについて、「シンプルとは理解しやすいこと、 透明性が高いとはよく検討して適切に価格設定できること、リアルとは デリバティブ(金融派生商品)が詰まったソーセージにならないことを 意味する」と説明している。

原題:Draghi’s ABS Revival Bid Depends on How Regulators Define Simple(抜粋)

--取材協力:Rebecca Christie、Jeff Black.

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