ソフトバンク:「ペッパー」ロボ、米でも来夏までの発売検討

家庭用ロボットを開発するソフトバ ンクは、子会社のスプリントを通じ、米でも来夏までに販売を始めるこ とを検討している。来年2月から先行して販売する日本の動向を踏ま え、具体的に決定する。

ロボット事業を手掛けるソフトバンクの子会社ソフトバンクロボテ ィクスの冨澤文秀社長(41)が1日のブルームバーグ・ニュースの取材 に明らかにした。冨澤氏は米での展開を念頭に「海外で販売するのは遠 い先ではない」とし、「1年以内」とめどを示した。

ソフトバンクは日米両国の携帯通信事業やゲーム会社など約1300社 超のグループ企業を傘下に抱える。ソフトバンクロボティクスは7月、 ヒト型ロボット「Pepper(ペッパー)」などロボット事業を担う 子会社として設立された。

また冨澤氏は、法人向けの需要が旺盛だとして、家庭向けと法人向 けの割合が将来的に「半々ぐらいあってもおかしくない」と話した。ペ ッパーの会話機能に着目して教育産業のほか銀行や飲食店など、幅広い 業種から300-400件の問い合わせを受けているという。

冨澤氏はロボット事業の売り上げや利益、生産台数の目標は明らか にしなかった。6月のソフトバンクの発表によると、ペッパーの価格 は19万8000円で、製造は台湾の鴻海精密工業に委託する。ペッパーはス マートフォンのようにさまざまなアプリをダウンロードすることが可能 で、今月20日には開発者のためのイベントが予定されている。

孫正義社長は6月の会見で、ソフトバンクは生産性を高めるロボッ トではなく、人を楽しませるものを目指すとした上で、ロボットを作ろ うと思った最初のきっかけが子供のころに見たアニメの「鉄腕アトム」 だったと明らかにした。また7月のイベントでは、ロボット3千万台が 労働力9千万人分にあたるとして、ロボットを使った労働効率向上を訴 えていた。

ソフトバンクのロボット関連の子会社としてはほかに、ペッパーを 開発した仏アルデバラン・ロボティクスやロボットを制御する基本ソフ ト(OS)「V-Sido(ブシドー)OS」を提供するアスラテック などがある。

ソフトバンク株は2日、前日比1.3%高の7541円で取引を終えた。

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