ウクライナ、ロシアが「本格侵攻」と非難-紛争激化を警告

ウクライナ政府は同国最東部で戦闘 が激化しつつあると警告した。オバマ米大統領は2日にエストニアを訪 問する予定で、北大西洋条約機構(NATO)の加盟国に対する防衛義 務を確認することでバルト3国の不安解消に取り組む。

ウクライナのヘレテイ国防相はフェイスブックで、ウクライナ軍は ロシアの「本格侵攻」に立ち向かうと述べ、親ロシア派との戦闘に照準 を定めていた従来の姿勢を転換した。オバマ大統領は今週の英国での NATO首脳会議出席に先立ち、エストニアの首都タリンを訪れ、 NATO加盟国であるバルト3国の首脳と会談する。

ウクライナと米欧同盟国はロシアがウクライナ東部に兵力を送り込 み、親ロシア派を支援していると非難しているが、ロシア政府は一貫し て関与を否定。ウクライナのヘレテイ国防相はロシアが「ウクライナの 他の地域への進撃」を図っており、「対ロ防衛体制を早急に強化しなけ ればならない」と述べた。

欧州安保協力機構(OSCE)の議長を務めるスイスのブルカルテ ル大統領は1日、スイス放送(SBC)とのインタビューで、「今や極 めて暗い筋書きが想定できる。非常に微妙な局面だ」と述べ、「紛争激 化のリスクは大変高い」と指摘した。

1日にベラルーシの首都ミンスクで行われたロシアとウクライナ、 OSCE、ウクライナ分離派の協議は5日に再開される。「ドネツク人 民共和国」副首相を名乗るプルギン氏は会合後の声明で、5日には捕虜 交換や将来の停戦に向けた協議を予定していると説明。「われわれは妥 協点を探っており、戦闘や犠牲者をできるだけ減らそうとしている」と 述べた。

ウクライナ政府によれば、現在ロシアの正規軍がウクライナ国内の 武装勢力に取って代わりつつあり、約1600人の兵力がウクライナ国内に 侵入している。ウクライナ軍のリセンコ報道官によると、少なくともロ シアの4大隊がウクライナ南東部の作戦に参加。ウクライナ軍はルガン スクの空港の制圧を目指した戦闘から退却した後、ドネツク付近で前線 を維持しているという。ウクライナ国防省のマチューヒン報道官はウク ライナ軍がロシアの戦車大隊と戦っていると語った。

原題:Ukraine Warns of Worsening Conflict as Obama Set to Visit Region(抜粋)

--取材協力:Jesse Hamilton、Stepan Kravchenko、Jonathan Stearns、James G. Neuger、Ian Wishart、Rebecca Christie、Patrick Donahue、Helene Fouquet、Bryan Bradley、Andrew Frye、Kateryna Choursina、Ewa Krukowska、Vladimir Kuznetsov、Helena Bedwell、James Kraus、David McQuaid.

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