イタリアの製造業縮小、欧州全域で減速-ウクライナの影響浸透

欧州では8月に製造業が減速した。 ユーロ圏と英国で活動拡大ペースが鈍化したほか、イタリアでは1年2 カ月ぶりに活動が縮小した。地政学的リスクの高まりの影響が浸透しつ つある。

英マークイット・エコノミクスが1日発表した8月のユーロ圏製造 業購買担当者指数(PMI)改定値は50.7と、前月の51.8から低下。先 月21日発表の速報値は50.8だった。イタリアの指数は活動拡大・縮小の 分かれ目である50を1年2カ月ぶりに下回った。

英国の指数も市場予想以上に低下した。ウクライナとロシアの紛争 が欧州全体のセンチメントを損なっている。欧州中央銀行(ECB)と イングランド銀行(英中銀)は4日に金融政策を決定する。

ベレンベルク銀行のエコノミスト、クリスチャン・シュルツ氏は 「ユーロ圏の中核国で春に始まった景気減速が広がりつつある。ロシア の最近の攻勢と想定される米欧の制裁強化・ロシア側の報復を考える と、全域での弱さがさらに悪化しかねない」と述べた。

発表によると、ドイツの指数は51.4と前月の52.4から低下。速報値 も下回った。イタリアは49.8(前月は51.9)に低下した。

IHSグローバル・インサイトのエコノミスト、ハワード・アーチ ャー氏は「不透明感の高まりが企業景況感と消費者信頼感に悪影響を与 えているのは確実で、一部の発注の延期や場合によっては取り消しにつ ながっている公算が大きい」と話した。

--取材協力:Mark Evans、Ainhoa Goyeneche.

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