米マクドナルドのイメージ、ロシアで様変わり-撤退圧力も

米マクドナルドのロシア1号店はソ ビエト連邦崩壊前の1990年に開店し、共産主義国家の外資への開放に寄 与した。だが同社は今、ロシアからの撤退圧力にさらされている。

消費者の安全を監督するロシア当局はマクドナルドに対し、12店舗 を一時的に閉鎖するよう命じた。ロシアを代表するようなマクドナルド の店舗も対象だ。

ロシア当局は同社の衛生面でのルール違反を閉鎖命令の理由に挙げ ているが、そのタイミングと規模は欧米による対ロシア制裁への報復で はないかとの臆測も呼ぶ。100店舗余りが現在、検査を受けており、さ らに閉鎖となる店舗が増える可能性もある。

消費者の感情も変化しつつある。投資会社アルバート・キャピタル のマネジングディレクター、ユリア・ブシュエバ氏は、マクドナルドは 有害な食品を販売しており、閉鎖に値すると多くのロシア人が考えてい ると指摘する。

マクドナルドは約四半世紀前にモスクワのプーシキン広場にロシア 1号店をオープン。商品を求める長い行列ができた同店は、当時のロシ アの明るい展望の象徴と捉えられた。その後時代は大きく変わり、その 1号店も今は閉鎖されている。

米エドワード・ジョーンズ(セントルイス)のアナリスト、ジャッ ク・ルッソ氏は、マクドナルドにとって「ロシアはこれまで良い市場だ ったが、外国で事業展開すれば地政学リスクに直面するものだ」と話 す。

マクドナルドは29日、ロシアの連邦消費者保護当局の指摘に基づき 裁判所が出した店舗閉鎖命令に不服を申し立てを行うと発表した。同社 はロシアで440店舗を展開している。

原題:McDonald’s Faces Biggest Test in Russia Since End of Soviet Era(抜粋)

--取材協力:Ksenia Galouchko.

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