ドイツ、ECBに景気支援求める声を憂慮-仏伊と立場に違い

ユーロ圏の政策当局者はデフレを回 避し成長を促進する方法を探っているが、ドイツのショイブレ財務相は 財政赤字を膨らませる形での成長は経済的な衰退につながるとの見解を 示し、イタリアやフランスとの見解の相違を示唆した。

ショイブレ財務相は8月31日にベルリンでのイベントで、支援を受 ける条件として財政緊縮策を実行したユーロ圏諸国は「欧州のそれ以外 の国よりはるかに良好だ」と発言。「薬を飲んだ時のようなものだ。し ばらく苦い味がすることもあるが、効き目が出れば良い」と語った。

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が各国政府は成長促進のため の支出拡大が可能と示唆したことを踏まえ、メルケル首相は先週、ドラ ギ総裁に電話し、財政規律に関するスタンスの明確化を促した。今週発 売の独誌シュピーゲルが伝えた。停滞している景気のてこ入れを後押し するようECBに求めているフランスのオランド大統領は、9月1日に パリでドラギ総裁と会談する予定だ。

ドラギ総裁は量的緩和(QE)で金融政策の手段を拡大する用意が あることを示唆しており、フランスとイタリアは欧州債務危機が収束し ても債務削減を求めるメルケル首相の姿勢にいら立っている。こうした 中でドイツ指導層の口調は厳しさを増している。

ドラギ総裁が8月22日、米ワイオミング州ジャクソンホールでのス ピーチで、ECBが広範な資産購入プログラムに近づいたかもしれない とほのめかしたことを受け、先週の欧州株は上昇した。同総裁は余裕の ある欧州諸国が財政政策を緩和すれば、「助け」になるだろうとの見方 も示した。

原題:German Unease at Calls for ECB Aid Shows European Growth Dilemma(抜粋)

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