ヘッジファンドの金買い越し、6月以来の低水準に減少

1-6月(上期)に商品全般や株 式、米国債の上昇率を上回った金相場が、再び投資家に選好されなくな っている。

米政府のデータによると、ヘッジファンドによる金相場上昇を見込 む買い越しは過去5週間のうち4週減少し、2カ月ぶりの低水準となっ た。ニューヨーク市場の金先物の建玉(未決済残高)は5年ぶりの低水 準に減少しており、上場取引型金融商品(ETP)を通じた金保有は8 月に月間ベースでは5月以降で最大の落ち込みを示した。

米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによれば、金の先物と オプションの買い越しは21%減の9万2734枚。

米経済成長加速の兆しを背景に連邦準備制度理事会(FRB)によ る利上げ観測が高まり、インフレヘッジ需要が低下したことから、金相 場は6月以降2.6%下げ、7-9月(第3四半期)は四半期ベースで今 年初の下落となる可能性が高まっている。ウクライナや中東の情勢悪化 は十分な買いの回復にはつながらず、ETPを通じた金保有は月間ベー スで過去5カ月のうち4回減少した。

ウェルズ・キャピタル・マネジメントの投資担当チーフストラテジ ストとして3570億ドル(約37兆2000億円)相当の資産運用に携わるジ ム・ポールセン氏は8月29日のインタビューで、「経済が持続的に成長 している環境では金はあまり魅力的ではなく、金利上昇は長期的には金 相場のプラス要因にはなり得ない」と指摘。「軍事紛争が非常に大きな 影響を及ぼす時代ではなくなりつつある」と述べた。

原題:Hedge Funds Cut Gold Bull Bets to Lowest Since June: Commodities(抜粋)

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