仏首相:ECBはユーロ押し下げで一段の措置を

フランスのバルス首相は、ユーロ圏 がデフレに向かっている可能性があると懸念される中で、ユーロ相場の 押し下げのために欧州中央銀行(ECB)に一段の行動を求めた。

同首相は31日、「金融政策は変化し始めた」と述べ、ECBによる 6月の措置は「強いシグナル」であるとしながらも、「さらに進める必 要があるだろう」と語った。

ECBのドラギ総裁は8月、インフレ期待の低下を受けて同中銀が 量的緩和に向かいつつある可能性を示唆していた。同総裁は9月1日に オランド仏大統領とパリで会談する予定で、ECBは4日にフランクフ ルトで政策委員会を開く。

同総裁はまた、財政政策に緩和余地がある欧州連合(EU)諸国が 実際に緩和すれば「有益だろう」との見方も示していた。ユーロ圏で2 番目と3番目の経済規模を持つフランスとイタリアは、債務危機が収ま りつつある中でも債務削減を求めるドイツのメルケル首相の姿勢にいら 立っている。

EU統計局(ユーロスタット)が29日発表した8月のユーロ圏消費 者物価指数(CPI)はECBの目標を下回る前年同月比0.3%上昇 と、2009年10月以来の低水準となった。ドラギ総裁は物価下落と家計の 消費先送りというデフレスパイラルを回避するためECBには広範囲に わたる資産購入など異例の措置に着手する用意があると述べている。

ドラギ総裁は8月22日に米ワイオミング州ジャクソンホールでカン ザスシティー連銀が主催したシンポジウムで「物価安定の確保に必要な 全ての手段」を使うと述べ、ECBには「政策姿勢を一段と調整する用 意がある」と表明。さらに、欧州レベルでの補完的行動と「大型の公共 投資プログラム」を呼び掛けていた。

原題:France Asks for More ECB Action to Weaken Overvalued Euro (1)(抜粋)

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