長期金利が上昇、米債安や10年債入札控えて売り優勢-日銀オペが支え

債券市場で長期金利が小幅上昇し た。前週末の米国債相場の下落やあすに10年債入札を控えて売りが優勢 だった。半面、日本銀行の国債買い入れオペが相場の下支えとなった。

日本相互証券によると、現物債市場で長期金利の指標となる新発10 年物国債の334回債利回りは、午後に入ってようやく前週末比0.5ベーシ スポイント(bp)高い0.495%で開始した。いったん0.49%に戻したが、 午後3時前後から再び0.495%に上昇。2年物の344回債利回りは横ばい の0.07%。20年物の149回債利回りは0.5bp高い1.33%。30年物の43回債 利回りは横ばいの1.625%。

バークレイズ証券の福永顕人チーフ債券ストラテジストは、前月末 にはインデックス長期化で買われ、きょうはあすの10年債入札に向けて 売りが出やすくなっていると指摘。ただ、国内景気は消費増税後の落ち 込みが予想以上だと言い、「金利が上がりにくい状況が続く見込み」と 話した。

長期国債先物市場で中心限月の9月物は前週末比5銭安の146円18 銭で開始し、146円16銭まで下落した。その後、日銀が午前10時10分の 金融調節で買いオペ実施を通知すると下げ幅を縮小。午後に入るとプラ スに転じ、一時は4銭高まで上昇。終値は横ばいの146円23銭だった。

メリルリンチ日本証券の大﨑秀一債券ストラテジストは、10年債利 回りは一時的に0.5%台を付けてもその後は再びじり安になると指摘。 国債の大量償還を控えて今月も需給は良好で、日銀の国債買い入れオペ も継続していると言い、「あすの10年債入札では0.5%台の需要を確認 する」と話した。

日銀買いオペ

日銀がきょう実施した長期国債買い入れオペ3本(総額2400億円) の結果によると、残存期間10年超25年以下の応札倍率は4.01倍と前回 の3.37倍から上昇した。一方、1年以下は2.54倍と前回の4.41倍から低 下し、25年超は4.70倍と前回の5.07倍を下回った。オペ結果の債券相場 への影響は限定的だった。

財務省は2日午前、10年利付国債の価格競争入札を実施する。表面 利率(クーポン)は前回の334回債から0.1ポイント低い0.5%となる見 込み。発行額は前回債と同額の2兆4000億円程度。

今回の10年債入札について、バークレイズ証の福永氏は償還が3カ 月延びて新回号となり、利回りが0.5%付近で迎える見込みだとし、 「無難に消化されそうだ」と話した。

前週末の米国債相場は小幅安。米10年債利回りは前日比1bp上昇 の2.34%程度。一方、米株相場は上昇。S&P500種株価指数は同0.3% 高の2003.37と最高値を更新した。

--取材協力:赤間信行.

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