米国株:S&P500種は最高値-月間では2月以来の大幅高

米国株相場は上昇。S&P500種株 価指数は、月間ベースでは2月以降で最大の上げとなった。経済指標の 改善に加え、成長押し上げに向けて金融当局が刺激策を継続するとの観 測が背景にある。

S&P500種株価指数は前日比0.3%高の2003.37と過去最高値。今 月3.8%高と、8月としては2000年以来の大幅な上昇率となった。ダウ 工業株30種平均は18.88ドル(0.1%)上昇し17098.45ドル。

この日の経済指標では、8月の米消費者マインド指数が予想外に上 昇。一方で7月の個人消費支出(PCE)は6カ月ぶりにマイナスとな った。ユーロ圏では8月のインフレ率が2009年以来の低水準となり、欧 州中央銀行(ECB)に対する追加緩和圧力が強まる格好となった。9 月1日の米国株市場はレーバーデーの祝日で休場となる。

レーバーデーを控えて米国株式市場での出来高は少なくともここ6 年で最も少ない水準となっている。ブルームバーグのデータによれば、 出来高は8営業日連続で50億株を下回っており、この連続日数はデータ を取り始めた08年以降で最長となる。

アバディーン・アセット・マネジメントの北米株式責任者、ポー ル・アトキンソン氏は「相場上昇の背景として、バリュエーションが伸 長していない状況に加え、株式へのエクスポージャーが足りていないと の見方も挙げられる」と述べた。

米経済指標

米商務省の発表によると、7月のPCEは前月比0.1%減少。前月 は0.4%の増加だった。ブルームバーグがエコノミスト79人を対象に実 施した調査では全員が増加を予想していた。個人所得は0.2%増と、年 初来で最も小幅な伸びだった。

8月の米トムソン・ロイター/ミシガン大学消費者マインド指数 (確定値)は82.5と、前月の81.8から上昇した。ブルームバーグがまと めたエコノミスト予想の中央値は80だった。速報値は79.2。

LPLファイナンシャル(ボストン)の経済ストラテジスト、ジョ ン・カナリー氏は電話取材に対し、「今週発表された経済指標は力強 い。株式市場は、この指標改善が消費に寄与し始めていると捉えている のだろう」と述べた。

欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が29日発表した8月の ユーロ圏消費者物価指数(CPI)は前年同月比0.3%上昇。インフレ 率は7月の0.4%から低下した。同日発表された7月のユーロ圏失業率 は11.5%と、前月と同水準にとどまった。ECBのドラギ総裁はジャク ソンホールでの講演で、ユーロ圏におけるインフレ期待の低下を指摘。 政策当局者らが追加刺激策に動く準備を整えていることを示唆した。

ECB政策会合、ドラギ総裁

ボヤ・インベストメント・マネジメントのマルチ資産戦略部門責任 者、ポール・ゼムスキー氏(ニューヨーク在勤)は「来週にはECB会 合が開かれる。ドラギ総裁はジャクソンホールでインフレ率が目標水準 を下回っているとの認識を示し、行動を起こすことを事前に表明したよ うな格好になっている」とし、「ECBがこれまでと違う行動を起こさ なければ、世界の金融市場は失望するだろう」と語った。

半導体メーカーのアバゴ・テクノロジーズは7.5%高の82.09ドル。 S&P500種で値上がり率トップ。決算で利益が予想を上回った。

クラウドを基盤としたビジネスサービスを提供するヴィーバ・シス テムズは20%高の29.97ドル。

原題:S&P 500 Rallies to New High to Finish Best Month Since February(抜粋)

--取材協力:Jonathan Morgan、Lu Wang.

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