ユーロ圏インフレ率低下、失業率は過去最悪付近-ECBに圧力

ユーロ圏では8月のインフレ率が低 下、7月の失業率は過去最悪付近にとどまった。回復が停滞する域内景 気へのてこ入れ策を欧州中央銀行(ECB)に求める圧力が強まった。

欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が29日発表した8月の ユーロ圏消費者物価指数(CPI)は前年同月比0.3%上昇。インフレ 率は7月の0.4%から低下し、2009年10月以来の低水準となった。ブル ームバーグがまとめたエコノミスト38人の予想中央値と一致した。

同日発表された7月のユーロ圏失業率は11.5%と、前月と同水準に とどまった。

両統計の内容を受け、ECBが来週の政策委員会で追加の景気刺激 に動く根拠が増した。ドラギ総裁はインフレ期待の低下を指摘し、イン フレ率をECBの物価安定の定義(2%弱)に近づけ景気を支えるため に量的緩和(QE)が必要かどうかの議論を喚起した。

INGグループのユーロ圏担当シニアエコノミスト、マルティン・ ファンフリート氏は、「インフレ率は極めて低く、インフレ期待も低下 しつつあるが、デフレが不可避だと言うのは時期尚早だ」とし、「本格 的なQEを導入せざるを得ないと当局者らが認めるには、減速の兆候が さらに増え、新たな下降局面のリスクが高まることが必要だ」と述べ た。

原題:Euro-Area Inflation Slows as Draghi Hints at More ECB Stimulus(抜粋)

--取材協力:Kristian Siedenburg.

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