JPモルガンへのハッカー攻撃、始まりは6月-関係者

米銀最大手JPモルガン・チェース のデータベースに侵入したハッカーは、世界で最も高度な探知システム の一つを数カ月にわたって巧みにくぐり抜けていた。

JPモルガンの調査に詳しい2人の関係者がその概要を明らかにし たところによると、ハッカーによる攻撃は同行にとってデジタルの玄関 口ともいうべきウェブサイトの1つで見過ごされていた欠陥を標的に6 月に始まった。それはあらゆるセキュリティー対策担当者にとって最悪 の悪夢に転じた。

ハッカーらはJPモルガンの行内ネットワークに侵入するため特別 に設計さたれ不正プログラムを利用。こうした高度な手段を駆使して同 行のインフラ基盤に入り込み、静かに数ギガバイトのデータを抜き取っ た。データには顧客情報などが含まれ、8月半ばまでこうした侵入が続 いた。

追跡調査や分析に基づくと、JPモルガンの調査担当者はロシアを 起点とするハッカー攻撃だとみなしている。

米連邦捜査局(FBI)から提供を受けたデータなどもあり、JP モルガンのセキュリティー対策チームの一部メンバーは、恐らくハッカ ーらはロシア政府から密かに支援を受けていると外部のコンサルタント に伝えた。米国などによる対ロシア制裁の報復である可能性があるとい う。

今回の攻撃が営利目的なのか、国家主導の米国と世界の金融システ ムへの仕返しなのははっきりしない。だが新たに判明した詳細が示して いるのは、JPモルガンのような大企業が経験するほぼ継続的なコンピ ューター攻撃では一般的に見られない高度なスキルと技術を持ったグル ープの存在だ。JPモルガンの広報担当者はコメントを控えた。

--取材協力:Hugh Son、Chris Strohm.

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