リセッション入りのイタリア、リンゴから聞こえるデフレの足音

4-6月(第2四半期)にリセッシ ョン(景気後退)に逆戻りしたイタリア。北部の都市パドアで野菜と果 物の移動屋台を開いているマッテオ・トサトさんはここ数カ月、デフレ の足音を聞いている。

「工場が閉鎖され人々が職を失う時は物も売れなくなる。商売を続 けるために値下げをするしかない」と、毎週市内の4つの広場でモモや リンゴ、ニンジンを売るトサトさん(38)は話す。売り値は昨年に比 べ30-40%安いという。

マイナス成長の2四半期以上の連続が2008年以降で3回目となった イタリアでは、食品だけでなくホテル代から衣料品までさまざまな物が 値下がりし、ブルームバーグの調査に答えたエコノミストは同国のイン フレ率がマイナス圏に突入すると予想している。調査によると、8月の 消費者物価指数は前年同月比0.1%低下の見込み。

農業組合のコルディレッティは先月のリポートで「食品価格の下落 は、デフレリスクと消費抑制というリセッション下での悪循環の産物 だ。イタリアでは3世帯に2世帯が購入する食料品の質を下げ、量を減 らしている」と説明した。リポートによれば、イタリアの家計の80%以 上が賞味期限切れの食品を捨てずに消費している。

トサトさんのお客も10%減り、利益率は30%低下したという。

原題:Falling Italian Fruit Prices Mean Inflation Woe for Draghi (2)(抜粋)

--取材協力:Giovanni Salzano、Kristian Siedenburg.

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