債券は反落、高値警戒や10年入札控えて売り-長期金利0.50%まで上昇

債券相場は反落。朝方の買いで先物 が1年4カ月ぶり高値を連日更新したことで警戒感が強まったほか、来 週の10年債入札を控えて売りが優勢になった。

長期国債先物市場で中心限月の9月物は6営業日ぶりに反落。前日 比2銭高の146円31銭で開始。直後に146円33銭と、前日に続いて中心限 月で2013年4月5日以来の高値を付けた。その後は水準を切り下げ、一 時は14銭安まで下落。終値は6銭安の146円23銭だった。

JPモルガン・アセット・マネジメントの塚谷厳治債券運用部長 は、債券相場について「決算期末に向けて債券を売って株式に入れ替え る動きがあるもようだ。高値警戒感もある」と話した。

日本相互証券によると、現物債市場で長期金利の指標となる新発10 年物国債の334回債利回りは横ばいの0.485%で開始し、前日に付けた昨 年4月8日以来の低水準に並んだ。直後から水準を切り上げ、一時 は1.5ベーシスポイント(bp)高い0.50%に上昇。しばらく0.495%で推移 し、0.49%まで戻した。20年物の149回債利回りは一時1bp高い1.335% を付けた後、1.325%。30年物の43回債利回りは1bp高い1.635%で始ま り、その後は水準を切り下げ、一時1.62%と7月18日以来の低水準を付 けた後、1.625%で推移した。

野村証券の松沢中チーフストラテジストは、先物の最高値接近に加 えて、「来週の10年債入札への準備が入りそうだ」として、相場の上値 が重くなるとみていた。9月2日実施の10年国債入札では表面利率が前 回債より0.1ポイント低い0.5%と、03年6月以来の低水準が見込まれて いる。

日銀買いオペ

日銀がきょう実施した長期国債買い入れオペの結果によると、残存 期間1年超3年以下の応札倍率は3.66倍と前回の3.57倍からやや上昇。 3年超5年以下は4.39倍と前回の4.80倍から低下した。変動利付債 も3.74倍と前回の4.18倍から低下した。オペ結果の相場への影響は限定 的だった。

経産省が午前に発表した7月の鉱工業生産指数は前月比0.2%上昇 となった。2カ月ぶりにプラスとなったものの、ブルームバーグ・ニュ ースの予想中央値の同1.0%上昇を下回った。製造工業生産予測指数は 8月が前月比1.3%上昇、9月は3.5%上昇となった。

松沢氏は、鉱工業生産について、「7月実績が市場予想を下回る増 加となる一方、8、9月の計画が明確な増産傾向となった。7-9月で 見れば前期比プラス0.2%と伸びはまだ弱いが、輸出の改善に伴い生産 は底入れているとみられる」と分析した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE