防衛省:概算要求は過去最大の5兆545億円-南西防衛に重点

防衛省は2015年度予算の概算要求を 過去最大の5兆545億円とすることを決めた。同省が29日、発表した。 対前年度比で3.5%増。南西方面における島しょ防衛に重点が置かれた 内容になっており、尖閣問題などで緊張が高まる東シナ海の情勢を反映 している。要求額が膨らんだのは新たな政府専用機の導入などが要因に なっている。

南西方面における島しょ防衛に関して、尖閣諸島にほど近い沖縄県 与那国島に沿岸監視隊を新しく編成する。この部隊は付近を航行・飛行 する艦船や航空機の沿岸監視を担う。那覇基地にはF15戦闘機部隊を移 動させて防空態勢を充実させる。警備部隊の配置に関連して鹿児島県の 奄美大島の用地を取得し、島しょ防衛の初動対処態勢を整備する。

概算要求額は過去最大だが、政府専用機の導入経費542億円や在日 米軍再編の地元負担軽減分の関係経費などを除くと実質4兆8994億円 で、対前年度比2.4%増。同省の予算は第2次安倍晋三政権の誕生後に編 成された13年度予算で11年ぶりに実質増額され、14年度も実質で2.2% 増加した。

自民党の小池百合子元防衛相は26日のインタビューで、防衛予算の 在り方について「今後の東アジアの情勢の安定化のために日本が必要な ものをそろえておくことはメッセージになる」と語った。日本の軍拡と いう批判が中国から予想されるのではとの質問には、「そのことは中国 にそっくりお返ししなければいけない」と述べた。

オスプレイ

概算要求では、新型輸送機オスプレイなどティルトローター機導入 の関連経費も計上した。小野寺五典防衛相は25日、古川康佐賀県知事と 会談し、佐賀空港へのオスプレイの配備について説明。その後の記者会 見で、「我が国の安全保障にとって大変重要な施策」と話し、「概算要 求への計上については理解を得た」と話していた。

概算要求には日本周辺海空域の情報収集にあたる固定翼哨戒機(P 1)20機の取得経費として3781億円を盛り込んだ。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE